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by sasakitosio

政治を超えよ、沖縄土砂条例

 7月31日付朝日新聞社説下に、「社説 余滴」という欄がある。筆者は、社会社説担当・野上隆生氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「インド洋に浮かぶ豪州領クリスマス島で20年ほど前から、異変が起きていた。
 おびただしい数のアカガニの大移動で知られるこの島で、カニが激減したのだ。
 何が起きたのか。
 外来種のアシナガキアリが爆発的に増え、カニを捕食。それが引き金となり、動植物の従来の共生関係が崩れ、森の景観まで変わったという。
 クリスマス島に限らず、島の生態系は外来生物の新旧に特別もろい。だから今月、沖縄県で成立した外来生物を水際で防ぐ土砂規制条例は、もっと歓迎されて欲しかった。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「だが県議会野党などは「政治的な目的の条例」と批判した。条例が最初に規制する事業の一つが、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設に伴う名護市辺野古沖の埋め立てだからだ。
 条例は、公有水面埋め立て事業で国が指定する特定外来生物がついた土砂などの県内搬入を禁止。罰則はないが、知事が立ち入り調査や違反時の中止勧告もできる。
 確かに、新基地建設阻止を掲げる翁長雄志知事の権限は増えた。県議会与党が埋め立て開始時期を勘案し、成立を急いだことも事実だろう。
 ただ、外来生物防除は環境保全上、喫緊の課題。沖縄県はヤンバルクイナなど希少種を襲うマングース、農業被害をもたらすウリミバエなど、昨年度まで300億円もの外来種防除対策費をかけた経験がある。一度侵入を許せば経済的損失は甚大だ。」とも指摘した。
 さらに筆者は、「防衛省の計画では、埋め立てには県内や九州、山口、香川両県から、岩を砕いた総計1644万立方メートルの「岩ズリ」を持ち込む。これまで例のない大量の土砂だ。
 しかも、採取予定地には、特定外来種のアルゼンチンアリが確認された県もある。繁殖力が強く、侵入すれば急速に広がる。他の在来種やサトウキビなどの農作物に被害を与えるかもしれない。
 独自の生物多様性を誇る沖縄県の自然に、あまりに無頓着な現政権にこそ問題がある。
 目前に迫る外来生物侵入の危険すら、米軍基地をめぐる政治対立に絡められることも、沖縄の今を取り巻く悲劇だ。」と指摘した。
 最後に筆者は、「11月1日スタートを切る条例だが、積み残した課題は多い。規制対象が特定外来種生物113種に限られる。埋め立て以外の侵入対策も、まだ手つかずだ。
 政治対立を超えて貴重な自然を守るため、条例のさらなる進化を県に期待する。」と締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「今月、沖縄県で成立した外来生物を水際で防ぐ土砂規制条例を、県議会野党などは、「政治的な目的の条例」と批判した」とのこと、
 最初に規制する事業の一つが、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設に伴う名護市辺野古の埋め立て」とのこと、
 「条例は、公有水面埋め立て事業で国が指定する特定外来生物がついた土砂などの県内搬入を禁止する」とのこと、等々を知った。
「 国」が指定する特定外来生物の県内搬入を、条例で「禁止」したことは、一つは「国の怠慢・不作為」の暴露であり、そのことが辺野古の海の自然を守る「手立て」になることの、妙手を感じた。
 
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by sasakitosio | 2015-08-03 06:34 | 朝日新聞を読んで | Trackback