憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

幸徳秋水、再び

 7月29日付東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、文芸評論家・斎藤美奈子氏だ。
 今日はこの筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「光文社古典新訳文庫は世界の名作文学を新しい訳文で読ませる画期的なシリーズだが、最近は文語文で書かれた日本語名著の現代語訳にも取り組んでいる。幸徳秋水「20世紀の怪物 帝国主義」(山田博雄訳)もそんな一冊なんだけど、これがですね、読みはじめたらおもしろいのよ。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「「それは野獣的な本能であり、迷信であり、熱狂であり、内容の空疎な誇りであり、好戦的な精神である」と愛国心について論じた一節。
 ちなみに原文は「彼は野獣的天性なり、迷信なり、熱狂なり、虚誇なり、好戦の心なり」(岩波文庫版「帝国主義」)。
 1901年に出版されたこの本は、ホブソンの「帝国主義」(02年)やレーニンの「帝国主義論」(17年)に先んじて書かれた帝国主義批判だった。
 帝国主義を生むのは愛国心と軍国主義だと秋水はいう。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「にしても、こういう本がいま心に響くってどうゆうこと?訳者の山田博雄さんも「21世紀初頭の日本社会(ごり押し政治、軍国主義化、貧困、格差拡大、世の風潮など)」を思えば、解説は不要だろうと書く。
 秋水は主張する。政治家が軍備拡張に走る動機は「自国民の保護」なんかじゃない。「 その動機とは、一種の熱狂、意味のない誇り、好戦的な愛国心であり、それがすべてである」。
 ほらね、まったくいまの政治家の話である。」と締めくくった。
 読んで勉強になった。幸徳秋水の「20世紀の怪物 帝国主義」(山田博雄訳)に「愛国心」について、「それは野獣的な本能であり、迷信であり、熱狂であり、内容の無い空疎な誇りであり、好戦的な精神である」と論じていることを、知った。
 また、秋水が「政治家が軍備拡張に走る動機は「自国民の保護」なんかじゃない。「その動機とは、一種の熱狂、意味のない誇り、好戦的な愛国心であり、それがすべてである」。」と主張する、とのこと。
 等々を知って、為政者が「愛国心の名において、なぜ軍拡を図ろうとする」のかが少しわかったような気がする。
 日本の自然・文化・歴史に、素晴らしさを感じ、それを誇りとし、それを守ることの文脈の延長上に「反戦・平和・脱原発・格差是正」への期待や運動があると思っていた。
 愛国心の中身の違いを、改めて知らされた気がした。
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by sasakitosio | 2015-08-01 07:22 | 東京新聞を読んで | Trackback