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by sasakitosio

中国のNGO閉鎖 「民」の芽摘むのは時代錯誤

 7月5日付の朝日新聞朝刊6面に、「波聞風問」という欄がある。筆者は、編集委員・吉岡桂子氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「北京の大学街に近いビルの8階にある「C室」。その扉は、固く閉ざされていた。看板も外され、人の気配もない。
 中国の民間シンクタンク「伝知行社会経済研究所」。
 創立者の郭玉閃さん(38)らが、不法経営の罪で捕らえられて、9カ月近くが過ぎた。中国のNGO関係者によると、香港で民主的な選挙を求めた「雨傘運動」に共感した発言や人権活動家との交流がきっかけとも、外国の財団から活動の資金支援を受けていたことが問題視された、とも言われている。
 「毒」入りミルクで被害を受けた乳幼児、三峡ダム建設で土地を追われた移民、じん肺症の労働者・・・。郭さんらは、中国社会の底辺であえぐ人々に目を向け、生み出す社会や経済の構造を解き明かすリポートを公表していた。中国のネット通販サイトに共同で店を出し、有名な作家や教授との食事券など知恵を絞った出品でお金を集め、「政治犯」の家族に生活費として寄付する「送飯党」と呼ばれる運動にも加わっていた。「楽しむ善意」の和の広がりを「中国の民間のしたたかさ」と話していたことを思い出す。だが、自らが捕らえられた時、その店はすでに、当局に閉鎖されていた。」と教えてくれる。
 つづけて筆者は、「中国では、政府と距離を置くNGOへの取り調べや管理が強まっている。女性やHIV患者の人権、貧困地域で図書館の運営に取り組んでいた団体などが閉鎖された。海外からの資金支援を問われた環境NGOは、外資系企業の公害問題にも取り組んでいることを強調し、閉鎖を免れたという。
 中国での草の根のNGOが産声をあげたのは、1990年代前半。まずは、環境からだった。
 今でも中国のNGOは、GONGO(GovernmenntNGO=政府系の非政府組織)とも揶揄される、資金や人材面で政府色の強い官制団体が多い。
 統治者を離れて人々がつながるのを当局は恐れている。
 中国で活動する海外NGOにも厳しい目が向けられている。
 中国政府が制定を目指す「境外非政府組織管理法」は、国内NGOが海外NGOや財団からの資金を受け取りにくくしたり、警察に海外NGO への強い監督権限を与えたりする内容が含まれる。
 アムネステイー・インターナショナルなど国際人権組織は法の取り下げを求めている。中国の民間組織とつきあう欧米や日本などの財団や基金も、無縁の話ではない。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「150万人以上の中国人が留学する時代に、「西側」の価値の流入を嫌った民間交流の官制制御は、時代錯誤だ。NGOの活動を長く続けるある知識人は憂える。「怖いのは、当局とのやっかい事を避けて、GONGO以外のNGOへの次世代の参加がしぼむことです」」と締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「政治犯の家族に生活費として寄付する「送飯党」と呼ばれる運動」があること、
 「資金や人材面で政府色の強い官制団体が多い。統治者を離れて人々がつながるのを当局は恐れている。」とのこと、
 「中国政府は、「境外非政府組織管理法」の制定をめざしている」とのこと、等を知った。
 民主集中制と言おうが、全体主義と言おうが、プロレタリア独裁と言おうが、権力者の独裁を肯定すれば、それが国家であろうが、民間団体であろうが、被支配階層は「弾圧され、抑圧され、搾取され、」、支配層には「汚職」が蔓延するのは、人間社会の常ではないだろうか?
 これが変わるのは、被支配者の目覚めと、支配者層の自信喪失が共に表出することが必要のような気がするが?
 また、中国政府の「政府と距離を置くNGOへの取り調べや管理が強まっている」ことや、中国政府が「境外非政府組織管理法」の制定を目指す、等の事実は、被支配者層の「自信の喪失」の表れではないかと思えるのだが?
 
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by sasakitosio | 2015-07-08 06:23 | 朝日新聞を読んで | Trackback