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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

言論の自由

 7月5日付東京新聞朝刊29面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、法政大教授・山口二郎氏だ。
 今日はこの筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「百田尚樹氏の沖縄県民への誹謗中傷と県紙に対する攻撃について、彼にも言論の自由があると擁護する愚か者が、政界、言論界に結構存在することに、情けない思いでいっぱいである。
 保守的な政治家やそれに同調する言論人は、自由には責任が伴うといつも言う。同じことをなぜ百田氏には言わなのだ。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「言論の自由とは厳しいものである。自分が主張したことが真実であるかどうかの挙証責任は発言者が負う。
 根拠のない誹謗中傷ややうそを言う人間には、言論の自由を援用する資格はない。こんなことは小学生でもわかる道理である。
 百田氏の発言にたいし、沖縄の二つの新聞は委細を尽くした反論をしている。彼の言うことはすべて沖縄の人々をおとしめるためのうそ八百である。今までもこの種のデマを叫んで、テレビで甘やかされた子供のような人物なので、何を言っても無駄だろう。」と指摘した。
 最後に筆者は、「問題は、彼にも言論の自由があると利いた風なことを言う政治家や評論家である。言論の自由を汚したくないならば、政治的立場のいかんを問わず、百田氏に対して自分の主張の根拠を挙げるよう求めるべきではないか。
 そしてそれができないなら、こんなうそつきは言論界から追放すべきである。
 こんな男の与太話をありがたがる政治家は、次の選挙で落選させなければならない。」と締めくくった。
 読んで共感した。
 特に「言論とは厳しいものである。自分が主張したことが真実であるかどうかの挙証責任は発言者が負う。」との指摘は、なるほどと思った。
 また、「こんな嘘つきは言論界から追放すべきである。」と厳しい意見。さらに、「今までもこの種のデマを叫んで、テレビで甘やかされた子供のような人物・・・」の指摘はもっと厳しい。
 直接聞こえるような、二つの厳しい筆者の声を聴き考えることができた。
 言論界から追放も悪くないが、言論界で「彼」をさらし者にするくらいなパワーのある「言論人」が多数出てきて欲しいと思った。
 また、極端なことを「有名人?」がいうと、「有名人?」のジャンルちがいのものであっても、テレビ新聞が面白がって取り扱っておる様な気がして来た。
 筆者の言う「甘やかされた子ども扱い」は、「お笑いの世界の話」と「言論人の発言」を、同じように報道している「マスメディア」に、考えてもらいたいと思った。
 
by sasakitosio | 2015-07-06 07:21 | 東京新聞を読んで | Trackback