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by sasakitosio

五輪と戦争

 7月1日付東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、文芸評論家・斎藤美奈子氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「2020年の東京五輪にあわせた新国立競技場の建設計画が暴走している。五月には開閉式屋根の設置が五輪本番に間に合わないと判明。今度は、基本設計時に1625億円だった建設費が900億円も増えたという。
 10月着工というが、こうなるとそれもあやしい。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「1940年に開催予定だった東京五輪が幻に終わったのは良く知られた話だろう。関東大震災(1923年)からの復興をアピールし、「皇紀2600年」の記念行事として構想された五輪だった。
 国際連盟を脱退した、ヨーロッパからの船の往復に1カ月かかるなど、有利とはいえぬ条件下、ヘルシンキに勝って招致に成功したのが1936年。32年に一度落選し、二度目のチャレンジでの成功だった。
 そこまでして獲得した五輪の開催をなぜ東京は断念したのか。
日中戦争のせい、と単純に考えがちだが、競技場の建設が進まなかったことがそもそもの原因という。(橋本一夫「幻の東京オリンピック」)。紀元2600年にに固執するあまり、施設の整備もしないまま立候補し、しゃにむに招致運動をした結果だと。」指摘する。
 最後に筆者は、「五輪開催能力の読みが甘かった日本は、泥沼化する戦争も収拾できず、多大な惨禍を招いた。後先を考えずに、願望で動くとどうなるか。審議中の安保法制を考える上でも教訓になる逸話。同じ過ちを何度繰り返せばすむのかな。」と締めくくった。
 読んで勉強になった。とくに、「1940年に開催予定だった東京五輪が幻に終わった」ことを、恥ずかしながら初めて知った。あらためて、ネットで調べたら、1916年ベルリン大会、1940年東京大会、1944年ロンドン大会等が中止になったことが分かった。みな、戦争がらみの中止だった。とすると、オリンピックを開催できることが、開催地は問わず、平和の時代の証のような気がしてきた。
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by sasakitosio | 2015-07-03 06:21 | 東京新聞を読んで | Trackback