憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

片道切符

 6月30日付東京新聞朝刊29面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、ルポライター・鎌田慧氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
まず筆者は、「反省も謝罪もぐずぐずしているうち、戦争を知らない「恐るべき子どもたち」が、この国の権力を握るようになった。
 自民党の勉強会で「沖縄の二つの新聞をつぶせ」などと盛り上がったそうだが、まるで焚書まで進みそうな悪乗りだ。
 戦艦大和の沖縄進撃など、神がかり的な玉砕主義は大きな禍根を残した。その教訓に学ばず、戦後も原子力船「むつ」の挫折、原発再稼働の強行、新国立劇場の突進など、理性なき突進が続いている。」と切り出した
 つづけて筆者は、「戦時中に軍人の精神を支配した戦陣訓は「生きて虜囚の辱めを受けず」がよく知られ、沖縄住民の集団死の強請にまでつながった。先週もこの欄で書いたが、海外のいまだ眠る野ざらしの遺骨は無量百万にも及ぶ。
 「海ゆかば水漬く屍、山行かば草生す屍、大君の辺にこそ死なめ、かえりみはせじ」。この悲壮な軍歌は、遺骨収集や死者の人権など考えていない。靖国に全て収容する、という大雑把さだった。
 「屍を野戦に曝すは固より軍人の覚悟なり。縦ひ遺骨の帰らざることあるも、あえて意とせざる様予て家人に含め置くべし」。戦陣訓の一節である。帰りの切符をもたない、タダ前のめりの突撃。戦争反対を主張する沖縄の新聞への「処分」の勧奨は、自民党青年将校、いや血気はやる青年局長たちのDNAのようだ」と締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「戦争を知らない「恐るべき子どもたち」が、この国の権力を握るようになった」との筆者の指摘は、怖いほど当たっていると思った。
そして、マスメディアには、「発言者に反省や謝罪を求めたりすることではなく、その事実」を広く知らしめ、何が彼らをそうならしめたかの「由来」を、深く掘り下げて広く市民に知らせてほしいと思った。
 また、戦陣訓「生きて虜囚の辱めを受けず」、「屍を戦野に曝すは固より軍人の覚悟なり。縦ひ遺骨の帰らざることあるも、敢えて意とせざる様予て家人に含めくべし」等は、物語の中の話でなく、戦陣訓の支配する社会に「日本国民」は民主主義国の情報から隔離された状態で生活していた。そのことは、今日では想像できない事態だ。
 さらに、軍歌「海ゆかば水漬く屍、山行かば草むす屍、大君の辺にこそ死なめ、かえりみはせじ」は、いまから見れば戦前の日本社会の狂気の詩のような気がする。
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by sasakitosio | 2015-07-02 06:42 | 東京新聞を読んで | Trackback