憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

「違憲」法制  また砂川とは驚きだ

 6月11日付朝日新聞社説に、「また砂川とは驚きだ」との見出しで、安保法制への政府の考え方の基本が載った。  今日はこの社説を学習することにした。
 まず社説は、「国会で審議中の安全保障関連法案は憲法違反であるーーーーーー。
 3人の憲法学者の指摘に、安倍政権は50年以上も前の最高裁判決を持ち出して反論している。だが、その主張は牽強付会というしかない。」と切り出した。
 つづけて社説は、「安倍首相はG7サミット後の記者会見で、「今回の法整備にあたって憲法解釈の基本論理はまったく変わっていない。この基本的論理は、砂川事件に関する最高裁判決の考え方と軌を一にする」と語った。
 政府の反論は、要は限定的な集団的自衛権の行使は最高裁が認めた自衛権の範囲内であり、問題はないというものだ。
 59年の砂川判決は、「わが国が。その存立を全うするために必要な自衛のための措置をとり得ることは、国家固有の権能として当然のこと」と述べているに過ぎない。
 そもそも裁判では日本の集団的自衛権の合憲性など問われていない。争点は憲法9条のもと在日米軍の駐留が認められるかどうかであり、最高裁は違憲との一審判決を破棄し、日米安保条約のような高度に政治的な問題に裁判所の審査はなじまないとの判断を示しただけだ。
 現に政府が集団的自衛権の行使は認められないとの解釈を固めていったのは、判決の後だ。
 自民党は昨夏の閣議決定にいたる議論の中で「最高裁は個別的、集団的を区別せず自衛権を認めている」と、集団的自衛権を認める根拠に判決を持ちだした。ただ、これには公明党からも「論理の飛躍がある」との強い異論が出た。
 政府は結局、安全保障環境の変化を理由に「集団的自衛権の行使は認められない」とした72年の政府見解も結論を変更する形で閣議決定にこぎつけた。」と教えてくれる。
 さらに社説は、「今回、政権側が砂川判決をまたも無理やり持ち出したのは、違憲かどうかを判断する権原があるのは学者ではなく、最高裁だと強調する狙いがある。
 しかし、それは学者の違憲との指摘を無視して法案を成立させていい理由にはならない。
 日本の制度では、最高裁が合憲性を判断するのは具体的事件に基づく訴訟が起きてからだ。最高裁はまさに砂川判決がそうであったように、「高度な政治的な問題」への判断を避けてきた。」と教えてくれる。
 最後に社説は、「政権側は高をくくって、最高裁を錦の御旗にしているように見える。
 だからこそ、国会で違憲かどうかの根本的な議論を尽くすことが重要だ。政権側の理屈をやすやすと受け入れるようでは、立法府の存在意義はない。」と締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「政府の反論は、要は限定的な集団的自衛権の行使は最高裁が認めた自衛権の範囲内であり、問題はないというものだ。」とのこと、
 しかし、「そもそも裁判では日本の集団的自衛権の合憲性など問われていない」とのこと、
 「今回政権側が砂川判決をまたも持ち出したのは、違憲かどうかを判断する権原があるのは学者ではなく、最高裁だと強調する狙いがある」とのこと、
 しかし、「最高裁はまさに砂川判決がそうであったように、「高度に政治的な問題」への判断を避けてきた」とのこと。
 社説を理解する限り、政府自民党の主張は、漢字の勉強以外では見当たらない、現実にはなかなか見当たらない「牽強付会」という言葉が、ピッタリな感じがしてきた。
 また、国会へ参考人招致された憲法学者三人が、そろって「違憲」判断をしたことは、憲法学者の間では、少なくとも「曲学阿世」の現実はなさそうなのに安心した。
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by sasakitosio | 2015-06-15 05:57 | 朝日新聞を読んで | Trackback