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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

ニュースの仕組み

 5月27日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、文芸評論家・斎藤美奈子氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「安保関連法案が衆院で審議入りした26日19時すぎ、NHKニュースで自衛隊に関する爆弾発言を聞いた(発言はNHKニュースウェブより抜粋。以下同)。
 「これまで活動で戦死者が出なかったのはラッキーだったが、そのことに甘えてはいけないのではないか。国家や国民は戦死者にどのように向き合うか、そろそろ考えておく必要がある」
 会見でこう語ったのは2006年から3年間、自衛隊トップの統合幕僚長を務めた斎藤隆氏。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「現役幕僚長ではないと知ってやや安どしたものの、以上を①とすると、ニュースはこの後、②官房長官が閣議後「わが国をめぐる安全保障環境が極めて厳しい中で今回の法制は不可欠だ」と述べたこと、③中国政府が国防白書を発表し「一部の域外の国が南シナ海問題に全力で介入している」としてアメリカを非難、この問題で妥協しない姿勢を明確にした」こと、④アメリカの有力議員が「中国のやり方は非常に攻撃的だ。大きな脅威で見過ごすことはできない」との懸念を示したことを伝えた。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「まるでもう明日にでも戦争がはじめるような勢いだ。ニュースの配信時間は17時台②15時台③12時台④13時台である。それが順列組合せで安保法制はぜひ必要との物語に化ける。国会中継はしないくせに、巧みな洗脳のワザなり。」と締めくくった。 
 読んで勉強になった。今までは、NHKのニュース番組を、中立公正なNHKだからと、根っから疑っていなかったが、NHK会長の止めどない「安倍政権への追従発言」、それを放置せざるを得ない「NHKの組織体質」、「NHK労組の非力」を見るにつけ、今頃は眉に唾をつけて、耳にフィルターかけながら、NHKのニュースを聞いている。政権がらみのニュースは、必ず民放も見聞きすることにしている。
 一人でも、テレビの「巧みな洗脳のワザ」に「返し技」ができるように心がけたいと、思った。
by sasakitosio | 2015-06-01 06:00 | 東京新聞を読んで | Trackback