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by sasakitosio

課題は置き去りのまま 伊方原発「適合」

 5月22日付東京新聞社説に、「課題は置き去りのまま」の見出しで、中立性・公平性の面からも、科学的真実性の面からも、色あせた感のする「原子力規制委員会」の「適合判断」が、四国電力伊方原発3号機(愛媛県)になされたことが載った。
 今日はこの社説に学ぶことにした。
 まず社説は、「四国電力伊方原発3号機(愛媛県)が原子力規制委員会から新規制基準に「適合」と判断された。事故時の住民避難については、今回も置き去りだ。従って、再稼働の”お墨付き“とは呼び難い。
 九州電力川内原発(鹿児島県)、関西電力高浜原発(福井県)、そして伊方原発と、3.11以前へ回帰がそれこそ粛々と進んでいるように感じてしまう。
 福井地裁は先月、高浜原発再稼働差止めの仮処分決定で、地震の揺れに対する規制委の評価の甘さを指摘した。伊方原発の場合も、そうではないのか。」と切り出した。
 つづけて社説は、「伊方原発の敷地のすぐ北側の海底を中欧構造線が走っている。関東から九州まで、長さ千キロに及ぶ、日本最大級の断層帯だ。阪神大震災も、その近くで発生した。 
 1854年12月23日から翌日にかけ、安政東海(M8.4)。安政南海(M8.4)の巨大地震が連動して発生した。南海トラフ巨大地震だ。二日後に、伊方原発がある佐多岬半島西端を震源とする伊予西部地震(M7.3~7.5)が起きている。
 南海トラフと中央構造線。原発の近くに並行しして巨大地震の巣が横たわる。
 ところが規制委は、四国電力が想定される地震の揺れを当初より一割強引き上げただけで、よしとした。住民の不安は解消されるのか。
 最大の疑問は今回も、有事の際の避難経路と手段である。
 伊方原発は半島の付け根にあり、そこから先には約5千人が住んでいる。その人たちに、事故を起こした原発に向かって、どう逃げろというのだろうか。
 大分側へ船で逃れるという案がある。混乱の中の海上避難は恐らく容易ではないだろう。
 避難計画が審査の対象になっていないのが、そもそも間違いなのではないか。」と指摘した。
最後に社説は、「思い出してもらいたい。なぜ新たな規制基準が必要になったのか。住民の命と暮らしを守るためである。それには広範な住民対話も欠かせない。
 電力会社だけではなく、住民の不安や疑問を十分くみ取った上で、判断を試みるべきではないか。
 審査書公表後の住民説明会なども、限られた人々を対象とした通り一遍のものとしか思えない。
 司法の指摘に耳を傾ける気配もない。まるで3.11前である。
 「適合」判断三例目。規制委自身、その審査姿勢を一度よく、振り返ってみるべきではないか。」と締めくくった。
 読んで勉強になった。
 社説は、「1854年12月23日から翌日にかけ、安政東海(M8.4)、安政南海(M8.4)の巨大地震が連動して発生した。南海トラフ巨大地震だ。二日後に伊方原発がある佐多岬半島西端を震源とする伊予西部地震(M7.3~7.5)が起きている。南海トラフと中欧構造線。原発の近くに並行して巨大地震の巣が横たわる。」ことを教えてくれた。
 社説はまた「最大の疑問は今回も、有事の際の避難経路と手段である。伊方原発は半島の付け根にあり、そこから先に約5千人が住んでいる。」ことも教えてくれた。
 社説は、「「適合」判断三例目。規制委自身、その審査姿勢を一度よく、振り返ってみるべきではないか。」を、強く指摘している。その通りだと思った。
 そして、これでは、かって原子力規制委員長が、「適合」は安全を保障するものではありませんと「公言」していたが、まったく安全には何も役に立っていないことが、明白になった気がした。ならば、原子力規制委は、国民の安全確保という面では、まったく無用なものであり、その意味ではこれこそ「究極の税金の無駄使い」ではないかと思った。
 
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by sasakitosio | 2015-05-27 06:11 | 東京新聞を読んで | Trackback