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by sasakitosio

安全保障の切れ目

 5月17日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、法政大教授・山口二郎氏だ。今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「安倍政権は、安全保障に関する法案を閣議決定し、これから国会審議が始まる。すでに多くの論者が指摘している通り、おざなりな審議で通してはならない。」と切りだした。
 つづけて筆者は、「私にとって気になるのは、安全保障法制に関する「切れ目のない」という修飾語である。様々な事態に、日本の領土領海からはるかかなたの遠方まで、両方の意味で切れ面なく自衛隊を使うための法制度という意味である。
 切れ目がないということは、空間的にも際限がなくなり、日本の安全に関係なくても政府があると判断すればどんな事態にも自衛隊を出すことを意味する。」と指摘した。
 さらに筆者は、「まさに切れ目のないという言葉は、1930年代の日本が、満州事変から日中戦争へ、そして太平洋戦争へと軍を押し出したという、かっての歴史そのものを表現する修飾語である。
 だからこそ、安全保障に切れ目が必要なのだ。万一日本の安全のために自衛隊を出動させる必要が生じた時には、国会で議論し、国民も考え、覚悟を決めるという機会が必要なのである。また、逆に自衛隊を出す必要がない事態には慎重に見極めることこそ、日本の安全を確保する道となる。」と指摘した。
 最後に筆者は、「「切れ目のない安全保障法制は、ずるずるべったりで戦争参加に道筋をつけるものである。」として締めくくった。
 読んで勉強になった。
 自衛隊を出動させるときは、「国会で議論し、国民も考え、 覚悟を決めるという機会が必要なのである」との指摘は、その通りだと思った。そのことを為政者は百も承知で、原因の責任、結果の責任をあいまいにしたり、隠したりしながら、マスコミを使って「国民の覚悟」づくりに腐心しているように思えてきた。いわゆる「政府による外国からの危機の宣伝」には、主権者国民としては、その「原因と結果と責任」の究明に知恵を絞らなければ、と思った。ソノ気にさせられない国民でいるために。
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by sasakitosio | 2015-05-19 06:42 | 東京新聞を読んで | Trackback