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by sasakitosio

「一強多弱」を懸念するー習体制の行方⑥

5月13日付東京新聞社説に、「「一強多弱」を懸念するー習体制の行方⑥」の見出しで、今日の中国事情の記事が載った。
 今日はこの社説に学ぶことにした。
 まず社説は、「中国の書店には最近「習近平コーナー」が目だつ。発言や演説を集めた「習近平 談治国理政(国政運営を語る)」=写真=は共産党や政府内で配布もされ、発行部数は1700万分を超えたという。
 党員の上海市民は「習氏は毛沢東、鄧小平以来のカリスマ指導者」と称賛し、江沢民、胡錦濤時代とは違い、内外ともに強い中国を演出する習氏の手腕に期待する。
 軍事制服組前トップにも汚職捜査の手が伸びた。鄧氏の指名で最高指導者になった江、胡氏が人事や予算で軍に配慮したのに比べ、習氏は聖域の軍をも掌握しつつある。
 アヘン戦争以降の屈辱の歴史を念頭に「中華民族復興の夢」を掲げた外交は、鄧時代の「鞱光養晦(才能を隠し、力を蓄える)」と決別し、中国主導の「国際秩序」を狙う強硬路線に映る。」と切り出した。
 つづけて社説は、「バンドン会議で習氏は「一帯一路(海陸のシルクロード)建設とアジアインフラ投資銀行(AIIB)設立の主導は国際社会から歓迎された」と胸を張った。
 だが、直後の東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議では、中国による南シナ海での埋め立て強行に「信頼を損なう」との議長声明が出された。国際社会のルール順守と慎み深い振る舞いが求められよう。
 国内的には「一強多弱」と言われる権力集中も気がかりだ。汚職で失墜した政敵の後任には習氏側近や元部下が多く抜擢されている。習氏への強い恨みと指導部内での亀裂という後遺症が、新たな権力闘争の火種となりかねない。
 中国指導部内では多数決方式の集団的指導体制が取られてきた。江、胡時代に「決められない政治」と批判も浴びたが、政治の安定につながったともいえる。」と指摘した。
 最後に社説は、「建国の父・毛沢東でも死後「功績7分、誤り3分」と評された。
 独裁的な権力には判断の過ちをただす機能も働きにくい。
 「一強多弱」に潜む危険性ともろさこそ、習政権の懸念材料といえる。」と締めくくった。
 読んで勉強になった。
 「「習近平 談治国理政」の発行部数が1700万分を超えた」とのこと、「汚職で失脚した政敵の後任には習氏の側近や元部下が多く抜擢されている」とのこと、等は、北朝鮮の「金王朝」、にならぶ中国の「習王朝」が出来そうな勢いを感じた。
 また社説は、「独裁的な権力には判断の過ちをただす機能が働きにくい。「一強多弱」に潜む危険性ともろさこそ、習政権の懸念材料といえる」と教えてくれる。
 多民族国家で、日本に比べ人口は10倍・面積は20倍とも言われる、国がまとまっていくこと、民主化されること、等々、すべて日本人にとっては未知の世界だ。その上に、一党独裁資本主義という世界史に残る大実験をしているような気がする。その結果が、国内的には人権の拡大と経済格差の縮小を、対外的には国際社会のルール遵守と慎み深い振る舞いを、期待したい。
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by sasakitosio | 2015-05-16 06:29 | 東京新聞を読んで | Trackback