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by sasakitosio

青空の演出ではなくーー習体制の行方④

 5月9日付東京新聞社説に、「青空の演出ではなくーー習体制の行方④」との見出しで、最近の中国事情が載った。
 今日は、この社説に学ぶことにした。
まず社説は。「全国人民代表大会(全人代=国会に相当)と国政助言機関の全国政治協商会議が開かれていた三月の北京=写真。タクシーの運転手が「今日の快晴は両会藍(二つの会議ブルー)だ」とつぶやいた。
 昨年秋のアジア太平洋経済協力会議(APEC)を主宰した中国は、車の使用制限や工場の操業停止などで北京に青空を取戻し、メディアや市民に「APEC藍」と皮肉られた。
 中国の大気、水、土壌などの汚染は深刻で、北京市長は今年初め「今の北京は居住に適した街ではない」と発言し波紋を広げた。
 外交的なメンツのため一時的に青空を”演出“するのではなく、環境対策は民の健康や命に直結する重要課題と深刻に受け止め、真剣に取り組む姿勢が肝要であろう。」と指摘した。
 つづけて社説は、「全人代で李克強首相は「環境汚染は民生の患い、民心の痛みである」と述べた。二酸化炭素や窒素酸化物の削減目標を具体的に示し、排ガス規制を満たさない車の全廃を宣言したことは評価できる。
 だが、石油や自動車会社のなど党や政府中枢と密接な関係を持つ大手企業が、環境対策の抵抗勢力となってきた構造的な問題を見逃すことはできない。
 全人代と前後して、大手石油や自動車会社の幹部が汚職容疑で摘発された。利潤追求のため国民の健康を犠牲にして汚染物質を排出し続けてきた利権集団に鋭く切り込む一歩であれば歓迎したい。
 経済成長ばかりを求め、環境対策を置き去りにしてきた地方政府への厳しい指導も必要だ。経済成長の結果が地方幹部の出世に直結するような評価システムを改善する必要もあろう。」と指摘もした。
 最後に社説は、「福島第一原発後、新規工事の承認をストップしていた原発の建設開始を許可したことも気がかりだ。原発の安全神話は崩れた。むろん万一の場合の情報隠しなどあってはならない。
 共産党統治の正当性を高度経済成長に求める時代は終わりを告げたといえる。世界第二の経済大国となった中国には、格差の是正や「二等公民」と差別されてきた農民の保護、社会保障の整備など民生の充実にこそ力を注いでほしい。」
と締めくくった。
 読んで勉強になった。 
 特に、「タクシー運転手が「今日の快晴は両会議(二つの会議ブルー)だ」とつぶやいた」とのこと、またAPECの時「メディアや市民に「APEC藍」と皮肉られたとのこと、
 「北京市長は今年初め「今の北京は居住に適した街でない」と発言して波紋を広げた」とのこと、等のニュースは、中国の権力は北京に青空を演出するほど「強力」であることを教えてくれるとともに、権力の中枢の人々が「居住に適しない北京に住み」続けていることに不思議・不可解さを感じた。
 また「共産党統治の正当性を高度経済成長に求める時代は終わりを告げたと言える」との社説の指摘は、重いものがある。高度成長が格差を拡大し、しかも共産党一党独裁体制が「権力側」への格差拡大を加速しているような気がする。
 そうして日々進む格差の拡大が、被支配者の中に民主化のエネルギーを蓄積し、中国に民主主義が誕生することに期待し、間違っても其のエレルギーが対外膨張へと向かわないことを祈りたい。

 
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by sasakitosio | 2015-05-15 06:40 | 東京新聞を読んで | Trackback