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by sasakitosio

風評と影響

 5月13日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。今日の筆者は、文芸評論家・斎藤美奈子氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「12日の特報面は「風評被害」の記事だった。それは私が「本音のコラム」書く予定だったのにっ。
 そう、風評被害という言葉に私も強い違和感を抱くひとりである。
 この言葉を私がはじめて認識したのは1999年、埼玉県所沢市の葉物野菜から高い濃度のダイオキシンが検出された当時の「ニュースステーション」(朝日テレビ)が報じたときだった。この報道がまちがいだったと後でわかり、所沢市の農家が「風評被害を受けた」としてテレビ朝日を告訴。テレビ側は農家側に和解金を払った。」と教えてくれる。
 つづけて筆者は、「このときのダイオキシン情報は根も葉もない虚報だったのだから、たしかに「風評被害」だ。
 がいつしか「風評被害」は根も葉もある(または葉はなくても根ぐらいはある)事態に使われるようになった。
 福島や箱根の例のみならず、多くの死者を出した昨年の御嶽山の噴火後も、21年ぶりにマグマ噴火が確認された阿蘇山の噴火後も観光客が減少、地元自治体や観光協会は「風評被害払拭キャンペーン」に乗り出した。」とも教えてくれる。
 最後に筆者は、「地元の焦燥は理解できる。でもね、これを「風評被害」と呼ぶのは消費者に「非科学的な噂で動くあんたが悪い」といっているに等しい。人命よりも経済優先の論理にも思える。じゃあ何と呼ぶ?影響でいいでしょう影響で。言葉は正しく使おうよ。」と締めくくった。
 読んで刺激になった。「風評」は広辞苑で見ると、「(ある人について)の世間の評判。うわさ」とある。筆者の「根も葉もない」うわさも、「根や葉のある」うわさも、ごっちゃに使われていることに気が付いた。たしかに筆者の指摘の言うに、「風評被害」というときは、「根も葉もない」うわさにかぎった方がいいような気がした。
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by sasakitosio | 2015-05-14 14:31 | 東京新聞を読んで | Trackback