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by sasakitosio

反腐敗は誰のためかー「習体制の行方」③

 5月8日付東京新聞社説に、「反腐敗は誰のためかーー習体制の行方③」という見出しで、中国現代事情が載った。今日は、この社説に学ぶことにした。
まず社説は、「今春の全国人民代表大会(全人代=国会に相当)=写真=閉幕日。李克強首相の会見直後、中国メディアがざわついた。
 雲南省ナンバー3の仇和副書記長が汚職で失脚したとの報が駆け巡った。全人代の分科会で仇氏は「われわれは中央から地方まで世界で最も清廉であるべきだ」と見えを切ったばかりだった。
 この一年に全人代代表のうち26人が汚職や腐敗で代表を罷免されたとの異常事態も明らかにされた。習近平政権の反腐敗の戦いは、江沢民、胡錦濤氏の時代とは比較にならない徹底したものであるのは間違いない。
 党最高指導部や聖域の軍幹部ら「巨悪」から党末端までメスがはいり、2014年中に汚職犯罪で摘発された公務員は前年比7.4%増の5万5千百一人に上った。
 社会の格差を表すジニ係数は13年時点で0.473と社会不安が起こる警戒ラインの0.4を大きく突破している。
 党規律検査委員会が全国に「巡視組」を派遣し、手を緩めぬ反腐敗闘争は、格差に苦しむ庶民の強い支持を受けている。」と指摘した。
 続けて社説は、「だが懸念もある。大物が摘発されたのは、習氏に対抗した元政治局常務委員が率いた「石油閥」や、その側近グループの「秘書閥」、胡市の懐刀らの「山西閥」など習氏の政敵が目だつ。
 習氏自身「派閥や徒党を許さない」と警告しているが、、反腐敗に名を借りた対抗勢力の一掃にも映る。残念ながら純粋に清廉政治を目指しているようには見えない。
 歴史上、皇帝が全権を授ける象徴とされた「尚方宝剣」を引き合いに、中国紙は「習氏が巡視組に尚方宝剣を授けた」とも報じた。
 だが、習氏の一存が汚職摘発を左右するのは公正さを欠く。習氏が唱える法治にもそぐわない。」と指摘した。
 最後に社悦は、「改革開放の負の遺産である拝金主義の下で、緩みきった党や、政府の既得権益層のタガを締め直す努力は、高く評価したい。
 気になるのは、中国紙に習氏を「強力な核心」と持ち上げる論調が目立ち始めたことだ。反腐敗を隠れ蓑に独裁的政治を進めるようなことを、民は望んではいまい。」と締めくくった。
 読んで勉強になった。
「この1年に全人代の代表のうち26人が汚職や腐敗で代表を罷免された」、
「2014年中に汚職犯罪で摘発された公務員は前年比7.4%増の55101人上がった」、等の数字は、体制変革・革命でもしないと、是正できない腐敗が進んでいるような気がするが?
「社会の格差を表すジニ係数は13年時点で0.473と社会不安が起こる警戒ラインの0.4を大きく突破している」とのことは、一党独裁とはいえ、共産主義政党が政権を取っていて、格差による社会不安が起こる警戒ラインを大きく突破しているということは、共産主義の思想とは違うのではないかと思うが?
 「大物が摘発されたのは、習氏に対抗した元政治局員常務委員が率いた「石油閥」やその側近グループの「秘書閥」、胡氏らの懐刀「山西閥」など政敵が目だつ。」、これは、どう見ても、反腐敗を隠れ蓑に独裁的に政治を進めている証拠ではないか?権力は腐敗する、と言われる。独裁権力は芯まで腐敗するのではないか?しかも、それは独裁権力が国民から見放され、倒れるまで続くのではなかろうか?古今の歴史が教えてくれるように。中国の内部からの民主化が近いづいているのか、はたまた遠のいているのか、筆者に聞きたくなった。
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by sasakitosio | 2015-05-14 06:27 | 東京新聞を読んで | Trackback