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by sasakitosio

沖縄独立論という切り札

 東京新聞5月10日付朝刊4面に、「時代を読む」という欄がある。筆者は、哲学者・内山節氏だ。
今日はこの筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「辺野古の米軍基地建設の動きを見ていると、状況に変化が芽生えつつあるような気がしてくる。というのは、この問題をめぐる切り札を、沖縄の人々がもちはじめたのではないかとも感じられるようになってきたからである。
 基地建設を進める政府の切り札はお金でしかない。沖縄の振興予算をつけるとか、逆に予算面で追い詰めるとかである。これまではそれが切り札としての役割を果たしてきた。
 ところがいま沖縄では、じわじわと沖縄独立論が広がってきたのである。
 独立してしまえば、沖縄は日米安保条約の適用外だ。つまり全基地の撤去を要求できることになる。沖縄が独立する現実的な方法があるのかどうか、また独立後に単独国家としてやっていけるのかどうか、そういうことが議論に上がるようになってきた。もしも独立されれば日本は沖縄を手放すことになるのだから、政府としては認めがたい問題だろう。
 そうである以上独立論が広がっていけば、それが切り札になってしまう。本当に独立するかどうかは別として、そういう意見をもつ人々が増えていくと、政府はこれまでのような高飛車な態度はとれなくなるのである。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「振り返ってみれば、かって沖縄は独立した琉球王国だった。沖縄の人々は遺伝子的には日本とのつながりが深いという研究もあるが、琉球王国は1429年に立している。1609年に薩摩の侵攻を受け、江戸時代は薩摩の従属下にある独立国という立場だった。最終的に日本に併合されたのは、明治時代の1879年である。
 沖縄は日本の時代より独立国の時代がはるかに長いし、独自の文化や言葉を持っていた。
 20年ほど前に東北のある村長と話をしたとき、その村長は「不可能なことを承知で願望を述べさせてもらえば、江戸期の幕藩体制の時代に戻りたい」と話してくれたことがある。その頃は江戸=東京に村が従属することはなかったという意味である。自分たちで自分たちの世界を造ることができた。
地方創生とは、国のメニューに従って地方や地域をつくることではない。地方や地域が自立性を持ち、独自の地域を創出して行くことである。国の方針に従っていくうちに地域が衰弱していった明治以降の歴史を、どのようにして変えていくのかがここでは問われている。」と指摘した。
 さらに筆者は、「地方が力をもつということは、独自の考え方で地方、地域がつくられていくということであり、それは一面では国と地方のとの間に新しい緊張感が生まれるということでもある。ときに協力関係を結ぶ。そういう自律的な地方をもちながら、独自の地方を創生していくのが本物の地方創生である。」とも指摘した。
 最後に筆者は、「とすると今日の国と沖縄の関係は、いま国が掲げている地方創生が本物なのかどうかを見極める試金石なのかも知れない。沖縄の人たちがつくろうとしているこれからの沖縄を尊重することなくして、地方創生などありえない。独立論が芽生えてくる背景にあるものは、基地問題だけではなく、国と地方の関係の問い直しでもある。」と締めくくった。
 読んで勉強になった。特に、沖縄独立論が日米安保解消につながり、沖縄の米軍基地撤去につながる理論であることを、教えてもらった。また、地方創生にもいろいろあることも知った。
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by sasakitosio | 2015-05-12 06:54 | 東京新聞を読んで | Trackback