憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

文明としての憲法

 5月3日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、法政大教授・山口二郎氏だ。
 今日は、この筆者はに学ぶことにした。
 まず筆者は、「きょう三日は憲法記念日である。今のところ、憲法典は制定以来変わっていないが、世の中では憲法を破壊する出来事が相次いでいる。本欄でもたびたび紹介したジョージ・オーエルという英国の小説家は、全体主義国家における苛烈な支配を描いたディストピア(ユートピアの反対)を描いた。当代の日本では、物語を実際どこまで実現できるか、国を挙げて実験しようとしている。」と切り出した。
 つづけて筆者、「全体主義の一つのに特徴は、為政者が自分の都合のよいように言葉をねじ曲げて、国民からの異議申し立てや批判を無意味化する点にある。今日の為政者は平和とは戦争のことであり、自由とは為政者の指図に従うことと思っているようだ。
 先日訪米した安倍首相の発言にも、その種の捻じ曲げが溢れていた。
 首相は、日米両国が民主主義を共有する誇らしげに言ったが、米国へのサービスで安全保障法制を夏までに成立させると公約した。首相は行政府の長であって、国会の法案審議を指図する立場ではないはずだ。仮に国会が首相の意のままに法案を成立させるなら、日本の議会制民主主義はインチキということになる。」と指摘した。
 最後に筆者は、「憲法とは、人間がさまざまな愚行や失敗をを経てたどりついた文明そのものである。人間が人間らしく生きるためのルールである。われわれが人間でありたいと思うなら今改憲を許してはならない。」と結んだ。
 読んで勉強になった、面白く、ためになった。そして考えさせられた。
 憲法が誕生した時は、5歳だった。大人たちが、平等と民主主義とマッカーサーを、あちこちでしゃべっているのが記憶に残っている。だから、自分にとっては、生まれながらにして、日本国憲法の平等と国民主権の空気が存在していた。幼心で兄弟間の「平等」を主張し過ぎて「反省」したこともあった。長じて、大学の図書館で、はじめて憲法の本を読み、「戦力を保持しない」という憲法があるのに、当時存在していた「自衛隊」はどのように理解すればいいのだろうかと考えた。当時の佐藤栄作首相が、「国民は国を守る気概を持て」と言ったことをラジオで聞いて、臆病な自分が徴兵制で戦争に駆り出されるかもしれにという「心配」を本気でしたことを思い出す。
 さいわい、総評と日本社会党が顕在だったころは、何の心配もなく、また、曲がりなりにも今日まで「国民の総意」で憲法は無傷で生き残った。ただ、歴史的に、今日ほど憲法を変えようとする人々が元気がよい時代はないような気がする。その意味では、いい時代の日本に生きてきた、前期高齢者世代が最後の力を振り絞って、平和憲法を世界へ拡げ、未来へつなぐ、礎とならなければいけないのでは、と思っている。
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by sasakitosio | 2015-05-03 06:29 | 東京新聞を読んで | Trackback