憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

根深い両派の対立

 4月5日付東京新聞社説横に、「太郎の国際通信」という欄がある。筆者は、ジャーナリスト・木村太郎氏だ。今日はこの筆者に学ぶことにした。
 先ず筆者は、「中東のイエメンの情勢が悪化している。とこう書くと興味を失う方があるかもしれないが、実はこの紛争は今の中東全体の問題の縮図のように思えるので、しばしお付き合い願いたい。
 イエメンの危機は、ハディ暫定大統領が武装組織フーシのクーデターで追われ、頼った隣国のサウジアラビアなどが空爆で介入、これに対してイランが非難しているというものだ。
 これをイスラム教の宗派別にみると、ハディ暫定大統領はスンニ派で、サウジアラビアはその総本山。フーシはシーア派でイランはその総本山。要するにこの衝突は宗派間の抗争ということになる。
 同じ眼で今の中東情勢を見ると、イラクではスンニ派のフセイン大統領が米国などの有志連合によって倒された後シーア派の政権が発足したが、これに対しスンニ派の「イスラム国」が反乱を起こし国土の40パーセントを支配した。一方イランは虎の子の革命防衛隊を送り、イラク政府軍を支援して「イスラム国」と戦っている。
 その隣のシリアの内戦だが、アサド政権はシーア派の系統のアラウィ派で、イランはその影響下にあるレバノンのシーア派武装組織ヒズボラを送り込み政府軍に協力させている。
 これに対し、サウジアラビアやカタールはスンニ派の反乱軍側に資金や武器を提供、「イスラム国」にも多額の資金を流したとされる。」と教えてくれる。
 つづけて筆者は、「複雑怪奇に見える中東情勢だが、実はすべてシーア派対スンニ派の対立という形に置き換えられ、その背後に両派の総本山であるイランとサウジアラビアの影が色濃く見えるということになる。
 「イスラム教過激派」という言葉でくくられる「イスラム国」や「アルカイダ」も、その役割からみるとスンニ派の先兵的な存在だし、シーア派にも「ヒズボラ」や「フーシ」がある。
 シーア派とスンニ派の対立は予言者ムハンマドの死後、その後継者をめぐって始まった。激しい抗争の結果、シーア派は聖地メッカを追い出されムハンマドの孫フサインらは虐殺された。その虐殺の日をシーア派は「アシューラ」と呼び、信者は鎖で体をたたき血だらけになってこの悲劇を今も忘れないようにしているといい、両派の対立は根深い。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「そして今、イランが核兵器の開発を進めているとされるが、一方のサウジアラビアの駐米大使はサウジアラビアも核兵器の製造に踏み切る可能性も排除しないと語ったと伝えられる。
 両社とも石油収入が潤沢なのでその気になれば核武装もあり得る話だ。そうなった場合、コーランにも説かれているという世界の破滅的な終末が訪れることになるかもしれない。 ということで、しばしこの話にお付き合いいただいた次第。」と締めくくった。
 たしかに、筆者の「複雑怪奇に見える中東情勢だが、実はすべてシーア派対スンニ派の対立という形に置き換えられ、その背後に両派の総本山であるイランとサウジアラビアの影が色濃くみえるというということになる。」との指摘は、恐ろしいほど、単純で明快だ。
 また、両派の対立が「予言者ムハンマドの死後、その後継者をめぐって始まった。激しい抗争の結果、シーア派は聖地メッカを追い出されムハンマドの孫フサインは虐殺された。
 その虐殺の日をシーア派は「アシューラ」と呼び、信者は鎖で体をたたき血だらけになってこの悲劇を今も忘れないようにしているといい、両者の対立は根深い。」との筆者の指摘は、共存の共栄の難しさを教えてくれる。
 そこに、イスラエルが20世紀に建国され、新たな変数が発生し、解答の難しさを倍加した。
いずれにしても、筆者の指摘する「コーランにも説かれているという世界の破滅的な終末が訪れることになるかもしてない」ことは、すくなくとも自分の生きている時代は勘弁してほしい。
そして、この種宗教が原因での戦いを終わぜるためには、今世紀、宗教間の対立を解消するための、宗教改革が必要な気がしてきた。あらゆる宗教の根源を問うような!!
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by sasakitosio | 2015-04-10 06:53 | 東京新聞を読んで | Trackback