憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

憲法と国会 「緊急事態」論の危うさ

 4月2日付朝日新聞社説に、「憲法と国会 「緊急事態」論の危うさ」の見出しで、国会での議論が載った。今日はこの社説に学ぶことにした。
 まず社説は、「衆院の憲法調査会がきのう,いまの国会で初めて開かれた。
衆参両院の憲法調査会は、憲法に関する様々な議論の舞台となる。自民党はここで憲法改正に向けた議論を進め、来夏から遅くとも再来年の前半までに改正案を発議し、国民投票を実施したい考えだ。
 改正内容としては、「緊急事態条項」「環境権」「財政規律条項」を新たに加えることを念頭に置いている。
 この三つはいずれも国会や有権者の多数の賛成を得やすいと自民党が踏んでいるものだ。
まずはこれで改憲を経験した後に、本来の狙いである9条などの改正に進んでいきたいと自民党幹部らは公言している。
 本番前の「肩ならし」とでもいうのか。これでは物事の順序が逆さまである。とても受け入れられるものではない。」と切り出した。
 つづけて社説は、「国民の人権を守り、生活を豊かにするうえで憲法に不具合が生じたならば、その実態に応じて改正を議論すればよい。だが、憲法で縛られる側の権力者に取って都合がいい内容になるのを防ぐため、憲法改正には高いハードルがある。
 自民党がやろうとしていることは、このハードルを越えるための方便ではないか。
 自民党が最も「有力視」している緊急事態条項は、外国からの武力攻撃や大規模な自然災害に対処するため、首相や内閣に一時的に権限を集中させ、国民の権利を制限することなどを明文化するものだ。
 想定される次の大地震に備えるためにも必要というのが自民党の主張であり、多くの党もその趣旨に賛同している。
 ただ、憲法を改正しなくとも、緊急時の対応はすでに災害対対策基本法や国民保護法などに定められている。災害対応で大切なのは憲法ではなく、入念な被害想定や準備であると閣僚経験者や専門家は指摘する。」と教えてくれる。
 最後に社説は、「緊急事態条項は、憲法に基づく法秩序を一時的にせよ停止するものだ。
 戦前のドイツでワイマール憲法のもと大統領緊急令が乱発され、ヒトラー独裁に道を開いた苦い歴史もある。
 自民党は、ほとんどの国の憲法に盛り込まれているのに日本にはないのは不備であるという。歴史的な経緯を無視したあまりにも単純な主張だ。
 緊急事態条項の新設は災害に備えるために「あれば安心」と言ったレベルの問題では決してない。
 憲法に縛られる側がその縛りを解くよう求めることの意味は、よくよく考えてみる必要がある」と締めくくった。
 読んで勉強になった。国民保護法、特定秘密保護法、で被支配者である個々の国民の「目、耳、口、体」をしばり、それでも足らなくて、被支配者国民をまとめて縛ろうという「緊急事態条項」。日本と世界はいま、どんな未来に向かって進もうとしているのだろうか?
 「緊急事態条項は、憲法に基づく法秩序を一時的にせよ停止するものだ。戦前のドイツでワイマール憲法のもと大統領緊急令が乱発され、ヒトラー独裁に道を開いた苦い歴史もある」との社説の指摘は、よくよく考えてみる必要があると思った。いまでも、ふがいなさを感じる「国会」が、その機能をそがれる異常さに、個々の議員は、よくよく考えてほしい、この社説を読んでほしいと思った。
 
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by sasakitosio | 2015-04-09 06:35 | 朝日新聞を読んで | Trackback