憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

過労死する自由

 4月2日付東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、法政大教授・竹田茂夫氏だ。今日はこの筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「今国会で「残業代ゼロ法」が提案される。1715万円以上の年収を稼ぎ、裁量で仕事ができる人の残業代をゼロにするものだ。第一次安倍内閣で世間の総スカンを食った法案を復活させたのは、雇用改革を外国人投資家にアピールして株価とアベノミクスを支えたいと考えた経産官僚だという。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「成果主義で高度専門家や管理監督者の意欲を刺激し、事務職の創造性と生産性を高めるというのがタテマエだが、すでに裁量労働制を採用する多くの職場は新制度の必要性を感じていない。厳格な労働時間の上限規制がない中で、確実なのは労働の一層の長時間化、過労死や過労自殺の増加であろう。さらに財界の要求で年収条件が緩和されて残業代ゼロが広がり、中間層の両極分解と格差拡大につながりかねない。
 米国の例が示唆的だ。約80年前の法律(FLSA)は割高の残業代に労働時間規制の役割を担わせたが、次第に骨抜きにされ、事務職の9割近くが残業代ゼロの年収条件を満たすまでになった(職種条件もある)。米国の原状は日本の未来の姿だ。」と指摘した。
 最後に筆者は、「ある法学者は、経営側と渡り合える人には労使自治がふさわしく労働法の規制など不要だというが、そんな大物が何人いるのか。かれらには過労死する自由を認めるにしても、普通の人はどうするのか。」と、締めくくった。
 読んで勉強になった。
 特に、「米国で「割高な残業代に労働時間規制の役割を担わせた」が、次第に骨抜きにされ「事務職の9割近くが残業代ゼロの年収条件」を満たすまでになり、「米国の原状は日本の未来の姿だ」との指摘、
 「厳格な労働時間の上限規制がない中で、健康なのは労働の一層の長時間か、過労死や過労自殺の増加であろう。」との指摘、等は、考えさせられらた。ふと、「座して死を待つより、立って戦え」という言葉をむかしむかし聞いたことを思いだした。いまや労働者・被支配者層は、立ちあがる気力・体力がなくなるほど、身も心も疲労困憊しているのだろうか?自信と夢と希望と勇気を与える、妙薬やウイルスを作るしかないか?
 
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by sasakitosio | 2015-04-04 06:48 | 東京新聞を読んで | Trackback