憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

野蛮人の支配

 3月22日付東京新聞朝刊29面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、法政大教授・山口二郎氏だ。今日はこの筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「NHKのBS放送で、ドイツのワイマール民主制が崩壊して、ヒットラーが権力を掌握するまでの経緯を描くドキュメンタリーが再放送された。
 私も再見し、「ナチスの手口」を確認した。ヒトラーとその取り巻きはならず者であった。しかし、暴力、捏造、脅迫、そして開き直りによって政敵を抑圧、粛清して、独裁を確立した。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「民主主義は文明社会における政治のルールである。文明社会はウソはつかない、公私のけじめはつける、自分と違う考え方を持つ他人とも共存するなど、まっとうな常識を持った人間によってさ支えられる。
 常識を拒絶するならず者が幅を利かすようになること、つまり野蛮がはびこることが民主主義崩壊の前兆である。」と指摘した。
 さらに筆者は、「今の日本をファシズム前夜と呼ぶことは、誇張かも知れない。だが、野蛮が品性を駆逐していることは確かである。総理大臣が虚偽の言いがかりで野党を攻撃し、NHK会長がゴルフに行く車代をつけ回しする。我が国の指導者の品性は小学生以下である。こういうと子供たちに怒られるか。」と皮肉った。
 最後に筆者は、「首相は自分には言論の自由があるとして、自分の発言でメディアが萎縮しては困ると開き直った。
 権力を監視する役割を持つメディアや言論人は、ふざけるな、売られたけんかは買うぞという気概を持たなければならない。品性と怯懦は違う。」と締めくくった。
 筆者の「ヒトラーとその取り巻きはならず者であった」との指摘は、初めて出会った見解だ。そういう言い方もあるかと思うと同時に、ヒトラーの蛮行は、ヒトラーの取り巻きが「ならず者で」でないと、できなかったように思った。そして、それを許した当時の「ドイツ」の国民がいた。それが作為的か不作為的かを問わず、まったく国民の支持がない「権力」は存在できないだろうから。
 また、筆者の指摘「わが国の指導者の品性は小学生以下である」との指摘は、「総理大臣が虚偽の言いがかりで野党を攻撃した」こと、「NHK会長がゴルフに行く車代すのつけ回しする」こと、などを見聞きする限りでは、当たっているかもしれない。
 ただ情けないのは、自民党内はじめ政権与党内の自浄意識・能力の欠如であり、国会で責めるほうの野党の、無気力、無力のほうである。
 
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by sasakitosio | 2015-03-29 12:06 | 東京新聞を読んで | Trackback