憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

大艦巨砲主義

 3月15日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、法政大教授・山口二郎氏だ。
 今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「戦艦武蔵の船体がフィリッピン近くの海底で見つかった。船体とともに沈み、70年眠っていた戦没者に改めて哀悼の意を表したい。
 それにしても、この船は旧日本海軍の大艦巨砲主義の象徴であり、軍事の技術革新から取り残された日本の指導者の錯誤の凝集であった。海軍の技術畑の指導者や造船業者にとって、大艦の建造が既得権となり、飛行機を中心とする新しい技術体系に転換できなかったのだろうと想像する。」と、切り出した。
 つづけて筆者は、「大艦巨砲主義は、平和な時代にも生き残っている。その代表例は原子力発電である。いまから50-60年前には、原発は未来の科学技術の粋と思われていた。大出力の発電所は経済大国のシンボルであり、巨大な原発をたくさん作ることが経済発展を推進すると信じた人は多かった。しかし、今となっては廃炉や廃棄物処理まで含めれば、原発はあまりにも巨大で高コストなシステムであることは明白である。にもかかわらず、大艦巨砲主義の信奉者は変化を拒否し、新しい技術の成長を抑え込もうとする。」と指摘した。
 最後に筆者は、「原発は戦艦と違って海底に沈むことはないが、もっと恐ろしいことに日本全体を放射能の海に沈めるかもしれない。70年ぶりに発見された武蔵野残骸は、なぜ日本が戦争に負けたのかを教えてくれている。この映像を単なる感傷の対象にしてはならない。」と締めくくった。
 よんで、納得した。大艦巨砲主義と筆者が指摘する「原子力発電」が、「日本全体を放射能の海に沈める」まで、国民の多くは、それが「日本の指導者の錯誤の凝集」だったと、気付かないだろうか?転んだあとの「知恵」がないことが「福島第一原発事故の後」ではっきりしたのに、転ばぬ先の「杖」がないのが怖い。
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by sasakitosio | 2015-03-25 09:37 | 東京新聞を読んで | Trackback