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by sasakitosio

動機不明 くすぶる恐怖~地下鉄サリン事件

 3月20日付東京新聞朝刊21面に、「地下鉄サリン事件20年特集」という欄が一面に展開している。中で、「動機不明くすぶる恐怖」という見出しで、映画監督・森達也氏の発言が載った。今日は、この欄を学習することにした。
 まず森氏は、「「ここに決裁したら、あなたは歴史に残ります」。元法相の一人から、数年前に大臣に就任した直後、役人から死刑執行の決済書類の一番上にあった麻原死刑囚の書類にサインを求められたと聞いた。
 元法相は判断する前に、麻原死刑囚の精神状態を確認しようと内密に見にいったという。
だが、「どんな様子でしたか」と尋ねても、
 「筆舌に尽くしがたい」というだけだった。
 これ以上は言えないとも。でもこのとき、ぼくは麻原死刑囚に精神障害があることをあらためて確信した。」と切り出した。
 つづけて森氏は、「地下鉄サリン事件で多くの人はあの時間帯に地下鉄に乗っていたら、自分も被害者だったかもしれないという不安や恐怖を待った。
 裁判を通じてなぜオウムがサリン事件を起こしたのかという動機がわかれば、不安は解消されていく。だが、麻原死刑囚は一審の途中から言動がおかしかったのに、そのまま裁判を終結した。。
 麻原死刑囚がどういう指示をしたのか、なぜオウムがサリン事件を起こしたのかという本当の動機は今も分からない。だからサリン事件以降、日本社会には不安や恐怖がずっとくすぶり続け、強いリーダーを求め、国家に守ってほしい。管理してほしいという意識が強まっている。
 政治家もそれがわかるから言動が過激になり、北朝鮮や中国、韓国とどんどん仮想の敵をつくる。その流れの中で、特定秘密保護法の制定や集団的自衛権の解釈改憲もあるのだろう。」と教えてくれる。
 最後に森氏は、「僕は日本も普通の国のように、軍備を持つべきだという議論はあっていいと思う。だが不安や恐怖が原動力になって、こういう流れになるのは危険だ。米国は2001年の中枢同時テロの後、不安と恐怖にかられて強いリーダーを求め、アフガンやイラクで泥沼の戦争を起こした。今のままでは、日本も同じ轍を踏むことになりかねない。
 社会を覆う不安や恐怖を軽減するには、本来なら麻原死刑囚を治療し、裁判をやり直すべきなのだが。」と締めくくった。
 読んで、いろいろ考えさせられた。
 一つは、数年前から、法務大臣は今日まで誰も「麻原死刑囚」の死刑執行の決裁書類にサインをしていないということがわかった。
「元法相が、麻原死刑囚の精神状態を確認しようと内密に見に行って、「筆舌に尽くしがたい」と言われた」とのことは、どのように受け止めればいのだろうか?
 死刑を求刑した検察も、死刑の判決を下した裁判官も、死刑執行の決裁書にサインできない法務大臣も、みな苦悩の中にあるのかもしれないと、おもった。
 「社会を覆う不安や恐怖を軽減するには、本体なら麻原死刑囚を治療し、裁判をやり直すべきなのだが」との森氏の指摘は、ひとつの解決方法かもしれない、と思った。その中で、宗教の存在そのものに内在する「生理と病理」が解明されることを期待したい。
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by sasakitosio | 2015-03-21 07:16 | 東京新聞を読んで | Trackback