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by sasakitosio

暴力と資本主義

 2月26日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、法政大教授・竹田茂夫氏だ。
 今日はこの筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「ハーバード大学で長年、「米国資本主義の歴史」を教えるS・ベッカート氏の近著「綿の帝国」(未訳)は括目すべき大作だ。膨大な資料を基に綿(綿花・木綿)を通して5大陸に亘る資本主義の歴史を展開する。
 焦点を二つに絞ろう。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「まず、資本主義の暴力性だ。現代経済学では市場参入で当事者全員の利得が向上すると教えるが、実態はまるで違う。
 産業革命の技術で綿の一大生産拠点になった米国南部では、土地を土着部族から奪い輸入奴隷を労働力に充当して、プランテーションの市場収益性が確保されたのだ。
 さらに南北アメリカ植民地化の際のジェノサイド(民族大量虐殺)、大航海時代の私掠船、武装した東インド会社等によるアジアの植民地化など、歴史は暴力にあふれている。
 著者は奴隷制や強制労働等の暴力は資本主義の歴史的逸脱ではなく、その中心だとさえいう。」と教えてくれる。
 さらに筆者は、「第二点。資本主義の本質は土地・労働力・技術等絶えざる新結合だが、現代の大手アパレル製造販売は、国境を超えて生産関係を再編しコスト削減を図る。
 先進国から中国へ、中国から最貧国へ工場は移る。その結果が一昨年のバングデシュの縫製工場ビルの倒壊だ。
 中央アジアの児童労働などもあるが、現代資本主義の暴力は市場原理と企業組織を通して、意図せざる結果として生じる。」とも教えてくれる。
 読んで勉強になった。「綿の帝国」の邦訳が楽しみだし、資本主義の歴史は直接的な暴力にはじまり、現代はそれが組織的・制度的に巧妙化されているらしい。
 自由気ままに生活できることがよいことだと思うが、それが同じ人間に対して「奴隷制や強制労働」をさせる人間を生み出したという「資本主義」。
人間てなんだろう?資本主義ってなんだろう?個々の人間も資本主義の思想も万民の幸せのための存在であることに意味があるような気がするが?
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by sasakitosio | 2015-02-27 07:04 | 東京新聞を読んで | Trackback