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by sasakitosio

隔離と融和 曽野綾子氏の発言の波紋

 2月18日付東京新聞朝刊27面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、文芸評論家・斉藤美奈子氏だ。今日は、この筆者に学ぶことにした。
 まず筆者は、「南アフリカの大使が新聞社に抗議したり、各国の通信社が報道するなど、産経新聞に載った曽野綾子氏のコラムが波紋を広げている。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「保守系の論客としても知られる曽野さんは、1972年から2012年まで、自らが立ち上げた海外法人宣教者活動援助後援会(JOMAS)というNGOの代表で、世界中の貧困地帯を歩いてきた。著書に「南アフリカの貧民住居地区では」「インドの不可触民の村では」のような貧困地帯の話がよく登場する。
 彼女のエッセーの論調はしかし、いつも同じである。それに比べて日本は豊かだ、平和だ、貧困はない。支援や福祉に頼るのは日本人の甘えだ、堕落だ・・・。戦後教育の欠陥だ・・・。
そんな感じ。」と指摘した。
 さらに筆者は、「今回もまさか人種差別に当たるとも思わず、見分自慢のつもりで「もう20-30年も前に南アフリカ共和国の実情を知って以来」の知見として「居住区だけは、白人、アジア人、黒人というふうに分けて住む方がいい」と書いてしまったのかもしれない。」と指摘した。
 最後に筆者は、「にしても、この一言で40年にわたる活動が水泡に帰すとは想像しなかったのだろうか?あるいはもともと「分けて住む」ことを前提にした救援活動だったのか。
 虹色の国(レインボーネーション)を掲げ、白人と黒人の融和を図ったマンデラ元大統領の理想ともほど遠い。実に不思議だ。」と締めくくった。
 読んで考えるヒントを得た。以前歩き回った「エルサレム」では狭い地域に、イスラム、ユダヤ、キリストの聖地が共存し、居住地区もわかれている。中で、どちらかというとキリスト教地区のほうが、戦後のアメリカ文化の影響か、肌合いがあった感じがした。ただ、白人、黒人、黄色人、と肌の色は、個人が選んだわけでない「もの」による、区別は差別に直結しやすいし、これは「基本的人権」の問題だと思った。
 これは、曽野綾子氏の勇み足というべきか?
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by sasakitosio | 2015-02-23 07:36 | 東京新聞を読んで | Trackback