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by sasakitosio

国連70周年 平和を守る4つのアイデア

 2月14日付朝日新聞朝刊17面下に、「私の視点」という欄がある。
 この欄に、「国連70周年 平和を守る4つのアイデア」という見出しで、「7日に、エルダーズのホームページに掲載された、アナン氏と、ブルントラント氏の論考」が載った。
 今日はこの論考に学ぶことにした。
 まず論考は、「70年前、国連は「戦争の傘下から将来の世代を救うため」に創設された。
 今日の世界を見渡してみると、少なくともこの任務は、十分に達成されていない。ナイジェリアから中東、さらにアフガニスタンやウクライナまで、何百万人が戦争の惨害によって亡くなるかその脅威に直面しており、国連は彼らを救うことができず無力であるように思える。私たちは、国連をより強固でより効果的な存在にするために、4つの提案をしたい」と切り出した。
 つづけて論考は、「大きな問題として挙げられるのは、すべての加盟国に代わって世界の平和と安全を維持するはずの安全保障理事会が、国境を越えて活動する武装勢力はもちろんのこと、国連のメンバーからさえ、もはや尊重される存在ではなくなっていることだ。
 世界中、特に(アジア、アフリカ、ラテンアメリカなど南半球の)グローバルサウスの人たちは、2015年の今、なぜ安保理がいまだに第2次世界戦の戦勝国5ヵ国に支配されているのか理解に苦しんでいる。安保理の権威、そしてその決定の正当性はますます疑問視されているのである。
 私たちはこのような事態について見てみぬふりをしているが、1945年以降、時代は変わったのであり、安保理はこのような疑問を受け入れなければならないのである。
 多くの人は新たな常任理事国を設けることを含めて安保理を拡大することには賛成している。だが、現在まで何十年もの間、新常任理事国の創設や常任理事国が持っている加盟国の合意事項に対する拒否権を新常任理事国にも与えるべきかどうかについて同意がえられていない。
 最初の提案は、この膠着状態の打破を目指すものである
 新常任理事国の代わりに、非常任理事国よりも任期が長く、連続再選可能な新しいカテゴリーを設けるというものだ。
 言い換えれば、他の加盟国の信頼を保ち続けるなら「常任」となりえる。この方が確実に民主的ではないだろうか。
 第二に、常任理事国の5ヵ国に心から誓約を求める。
 現在のシリアのように人々が凶悪犯罪にさらされているような場合においても、5ヵ国が意見の一致を見ないために安保理が行動を起こせないという事態があってはならない。
 5ヵ国には、自国の利益を守るためだけの目的で拒否権を行使することがないよう誓約を求めたい。(安保理への)提案が世界の平和と関係諸国の人々に益ではなく害を及ぼすおそれがある、と信じられる場合にのみ拒否権行使をするという誓約である。その場合、(拒否権を行使した常任理事国は)提案する代替案が被害者を保護するために、より信頼性が高く効率的な方法であることを、しっかりと明確に説明することが必要だ。常任理事国の一か国以上がこのように拒否権を行使した場合には、他の常任理事国は合意の取り付けを放棄するのではなく、各国が合意できる効果的な解決策をより懸命に模索しなければならない。
 第三に、安保理がその決定によって影響を受ける者に対し、より慎重に耳を傾けるよう求める。常任理事国は、その決定にも最も直接影響をこうむるものの声を聞くことなく、あまりに頻繁に密室で審議を行っている。今後は紛争地域の代表者グループが情報を提示し、決定に影響を与える機会に恵まれることを常任理事国、そして理事会全体に対して求める。
 そして最後に、理事会、特に常任理事国に求めたいのは、実際に国連が必要とする指導者を選出することだ。新しい国連事務総長の選任については、国連憲章の内容とその精神を尊重し、密室の交渉で決めることはしないようにすべきである。
 性別や地域に関係なく、最も適格な候補者を徹底的にかつ自由に探す必要がある。その後、理事会は総会で選考するため複数の候補を推薦する。そして当選した候補者は任期を7年とし、再選なしの1期のみの事務総長に任命される。任命されたものはーー男性の事務総長が8代続いたため女性の事務総長に交代すべき時期だがーー、どの加盟国に対しても、(事務総長選考の際の)支援の見返りに仕事を与えたり譲歩を求められたりするような圧力を受けてはならない。(次期事務総長が正式に就任する)17年1月に最良の人選を行うために、この新しいプロセスを速やかに採用すべきである。」としている。
 最後に論考は、「これらの4つの提案は、「エルダーズ」が発表した声明に詳細が記載されている。国連がその権威を回復するために、重要な出発点となるものと私たちは確信している。国連が70周年を迎える年に、世界中の人々に、各国の政府がこれらの提案を受け入れるよう呼びかける。」と締めくくった。
 読んで勉強になった。 
 論考によれば、「安全保障理事会が、国連のメンバーからさえ、もはや尊重される存在ではなくなっている」とのこと、
 「世界中、特に(アジア、アフリカ、ラテンアメリカなど南半球の)グローバルサウスの人たちは、2015年の今、なぜ安保理がいまだに第二次世界大戦の戦勝5ヵ国に支配されているのか理解に苦しんでいる」とのこと、
 「安保理の権威、そしてその決定の正当性はますます疑問視されている」とのこと、
 「常任理事国はその決定に最も直接影響をこうむる者の声を聞くことなく、あまりに頻繁に密室で審議を行っている」とのこと、
 「事務総長の選考が密室の交渉で決められ、(事務総長選考の際の)支援の見返りに仕事を与えたり譲歩を求めたりするような圧力」があるらしいこと、
 等々は、生々しい国連の状況を教えてくれた。
 4つの提案はもっともなものばかりだった。ただ、すべてが「常任理事国の拒否権」にかかっているとしたら、実現は難しいような気がした。
 
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by sasakitosio | 2015-02-21 12:39 | 東京新聞を読んで | Trackback