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by sasakitosio

狂気と悪の政治的利用法

2月5日付東京新聞27面に「本音のコラム」という欄がある。筆者は、法政大教授・竹田茂夫氏だ。

 今日はこの筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は。「米ソ冷戦たけなわの1950年代、米国の防衛知識人に「狂人理論」が広まった。国際交渉では、何をしでかすかわからない、常軌を逸した輩だというように相手側に思わせるのが得策だという考えだ。ヒットラーが軍事的に劣勢でも戦争を辞さない構えで英仏に迫り、チェコの一部を割譲させたミュンヘン会議の例がよく挙げられる。」と切りだした。

 つづけて筆者は、「この理論を仕入れたキッシンジャーの進言で、70年代にニクソン政権は、北ベトナムを脅しつけるために中立国カンボジアに無差別じゅうたん爆撃(第二次大戦の投下爆弾総量を上回る)を行ったといわれる(D・エルズバーグ「秘密」未訳)。意図せざる結果が怨念を抱いた農民らのボルポト派への終結だった。」と教えてくれる。

 さらに筆者は、「9.11以降、ブッシュ政権は敵対勢力を極悪人とか悪の枢軸などと呼んで中東へ侵攻したが、10余年を経たアフガン・タリバンは復活し国土と人心を掌握しつつある。他方、イラク戦争の死と荒廃から生まれた「イスラム国」は悪のレッテルを逆手に取り、自爆テロ・斬首・公開処刑など、人の生死を操って狂気と恐怖を振りまく、かってのネオコンの「衝撃と畏怖」作戦の裏返しだ。」とも教えてくれる

最後に筆者は、「憎悪と暴力が渦巻くのが中東の現実だ。国際政治の舞台に登場したいという一政権の思惑で日本人は際限のないテロや戦争の世界に迷い込むのか。」と締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「狂人理論」とヒットラーとミュンヘン会議のこと、

 ベトナム戦争での中立国カンボジアへの無差別じゅうたん爆撃と農民らのボルポト派への集結のこと、

 イラク戦争の死と荒廃から生まれた「イスラム国」のこと、

 「イスラム国」が人の生死を操って狂気と恐怖を振りまき、これはかってのネオコン「衝撃と畏怖」作戦の裏返しだとのこと、すべて刺激的であった。

 ただ、国際政治の舞台に登場したいという「一政権の思惑」・「権力者の心理」は分かるが、日本国民を際限のないテロや戦争の世界へ先導する「役どころ」だけはやめてほしいと思った。今のところ、日本の為政者は観客席にいて、幕間に楽屋へ行って差し入れをするくらいが、似合っているような気がするが?


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by sasakitosio | 2015-02-09 06:51 | 東京新聞を読んで | Trackback