憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

中東権謀術数の産物

2月1日付東京新聞朝刊社説横に、「太郎の国際通信」という欄がある。今日はこの筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、「イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」による人質事件はこの集団の残忍な正体を見せつけたわけだが、その成り立ちを知るとやはり一筋縄ではいかない相手だと思わせる。

 「イスラム国」は昨年6月にイラク北部を制圧し、国家樹立を宣言したことでにわかに注目されはじめたが、それ以前からイラクだけでなくシリアでアサド政権に対する反体制闘争を活発に行っていた。

 それを支援したのが、イスラム教シーア派に近いアサド政権と対立するサウジアラビアとカタールというスンニ派の資金潤沢な産油国だったという。

 米国務省の推計では、サウジアラビアはアサド政権転覆のため百億ドル(約1兆8千億円)の資金を使い、この内の15%から20%が過激派に流れたとみられている。またカタールも30億ドル(約3千5百4拾億円)を投じ、過去二年間に軍用輸送機が70回にわたって武器を輸送したという。(英インディペンデント紙電子版2014年8月14日「サウジアラビアとカタールが作り出したフランケンシュタインのような怪物ISIS」)と教えてくれる。

 つづけて筆者は、「サウジアラビアとカタール両国は、イスラム教スンニ派でも最も原理主義的なワッハーブ派を国教としている。その教義は厳格で、アラー以外を礼拝する者は死に値するとしている。

 両国は、シリアのアサド政権に代わってワッハーブの政権を樹立したい意向だと言うが、その実現のために支援した「イスラム国」がワッハーブ派を実践するのは自然の成り行きだったろう。

 「イスラム国」はワッハーブ派が唱えるジハード(聖戦)をエスカレートさせ、対立するものを虐殺するだけでなく外国人を拉致して斬首など残虐な方法で処刑し、インデペンデント紙がフランシュタインと呼んだ怪物になってしまったのだ。

 さすがにここまでくると、サウジアラビア、カタール両国も行き過ぎに気付き「イスラム国」に対する公式の支援を打ち切っただけでなく、両国は「イスラム国」に対する有志国の爆撃にも参加することとなった。しかし、まだサウジアラビアの宗教家やカタールの資産家から非公式に資金が渡っているという。(インデペンデント紙)」と教えてくれる。

 最後に筆者は、「さらに歴史をさかのぼれと、ワッハーブ派が18世紀に生まれたのも、実はオスマン帝国の弱体化をねらって英国がイスラム教の内部対立をはかった陰謀だったという説が最近流布されている。(米国イスラム教徒法人報道資料2014年11月8日「ISIS-過激派ワッハーブ派は英国情報機関の創造物」) 

 つまり「イスラム国」は中東周辺国の権謀術数の産物だったわけで、その怪物を退治するには成り立ちに関わった関係国に責任があるのではなかろうか。」と締めくくった。

 読んで勉強になった。

 中で、「ワッハーブ派の教義は厳格で、アラー以外を礼拝する者は死に値するとしている」とのことであるが、それを「実践することまで」が教義にあるのかどうか?知りたくなった。

 また、「ワッハーブ派をサウジアラビアとカタールは国教としている」とのことであるが、巡礼地メッカがあり、世界中からムスリムが巡礼に訪れることから、サウジアラビアが「他宗派殺害の実践を教義とするワッハーブ派を国教として」いることに、不可解・不思議を感じた。

 そして、筆者指摘の「「イスラム国」は中東周辺国の権謀術数の産物だったわけで、その怪物を退治するには成り立ちに関わった関係国に責任がある」との指摘は、理解できる。

 が、これは病でいえば「糖尿病」みたいのものなのに、症状が出た箇所箇所を外科手術をしているように見えてならないが?手術は成功したが患者は死にました、にならないように「有識者」「為政者」にお願いしたい。


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by sasakitosio | 2015-02-03 06:58 | 東京新聞を読んで | Trackback