憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

誰がテロリスト?

1月28日付東京新聞朝刊の29面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、文芸評論家・斎藤美奈子氏だ。 今日は、この筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、「邦人人質にからんで新聞各紙はイスラム国(ISIS)を非難する社説を連日にわたって掲載している。 26日のには「暴挙に立ち向かう連携を」(朝日)、「対テロで国内外の結束を強めよ」(産経)、「許せない冷血の所業だ」(毎日)、「「イスラム国」の蛮行を非難する」(日経)。「対テロで一層の指導力発揮を」(読売・22日)と米国の指導力を望む社説もある。私には火に油を注いでいるように見える。」と切り出した。

 つづけて筆者は、「昨年7月―8月のイスラエル軍の攻撃により、ガザ地区では民間人千四百人以上が死亡した。8月にはオバマ政権がISISの拠点を目標にした空爆に踏み切り、集団的自衛権の行使だと強弁している。これに同調する安倍政権が2億ドルは人道支援だといくら説明しても誰も耳を貸すまい。

 かって「中東戦争」と呼ばれた紛争は、1970年代に非正規軍をさす「ゲリラ」に変わり、現在は犯罪をイメージさせる「テロ」と呼ばれる。

 酒井啓子「<中東>の考え方」(2010年講談社現代新書)はこの間の事情を紛争当事者の力関係の変化だと述べる。」と教えてくれる。

 最後の筆者は、「「誰がテロリストって?/俺ってか/あんただろ、テロリストって」とは、この本が紹介する占領下パレスチナでヒットしたヒップホップの一節だ。「テロは非道さ、でもテロ戦争なら許されるって?」と締めくくった。

 読んで知識が増え、いくつか考えさせられた。

 おりしも今朝6時半過ぎにテレビをつけたら、後藤健二氏殺害のニュースが流れていた。その後、安倍晋三首相の立ったままの記者発表があった。記者の質問に答える姿勢のないまま急ぎ立ち去った。。

 家族に対する追悼と、テロとの闘いの継続と、蛮行の非難、ヨルダン国王への感謝等があった。私には大事な一つが欠けているような気がした。それは、国の最高責任者として、日本国家の力をもってしても「日本国民の命を救えなかった」ことに対し、国民に深くおわびすることだ。

 そして、すべて、他人のせいにしては、何事も解決しないのではないか。イスラム国の蛮行は、オーム真理教のサリン事件と同じで、単なる集団的殺人行為と恐喝行為のような気がしてならない。「テロとの闘い」ではなくて、国際刑事裁判所でその真相を明らかにすべき問題のような気がした。


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by sasakitosio | 2015-02-01 07:42 | 東京新聞を読んで | Trackback