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by sasakitosio

マドリッド日記(4)

 12月31日、晴れ、今日はプラド美術館へ行ってみることにした。休館日かも知れないが、たとえ休館日でも行って、建物を見るだけでもいいとの思いで、朝食を済ませ、地図を何回も見て、おおよその地理を覚え、もう一つ地下鉄の駅名と駅の数を頭に入れ出かけた。

 地下鉄は路線ごとに番号が振られルート5で、、ホテル前のピラミデス駅から乗りオペラ駅で降り、そこから真っ直ぐ歩けばカステーリョ広場につき、正面に世界三大美術館のプラド美術館が見えるはずだ。

 いざ出発。地下鉄の切符の買い方は分からないが、5駅までは最低の料金だとガイドブックで読んだことがあるので、自動券売機で買って乗った。出口に切符を確かめる人も機械もない。昨日のうちに地下鉄の駅オペラの出口を確かめておいたので、何の迷いもなく、広場に出て、おおきな通りを進む、しばらく行くと太陽の広場につきそこが地下鉄ソルの駅だ。そのままあくまでもまっすぐ進んで、プラド美術館に到着した。ヒトの行列ができていて、二か所で大よそ1000人が並んでいた入場を待っていた。運よく美術館がひらいていたが、寒い中並んで時間を空費したくなかったので、近くの鉄道の始発駅アト―チャを見物することにした。できたらおしっこもしたかった。建物は二階建てで、お店がながーくつながっていて、色々なお店が沢山あった。お金の交換所もあった。ここで100ドルをユーロに変えた。トイレは有料で自動入場機が設置されており、大小に、単複にかかわらず、一回0.6ユーロであった。ここで、アト―チャ駅訪問記念のおしっこ。駅を端から端までひと通り見終わって、プラド美術館に行くと、入場待ちの行列が消えてなくなっていた。

 ラッキー。すぐに14ユーロ払って入館。広くてすべてを見終わるわけにはいかなかったが、あらかたガイドブックにあるものは見たのではないか。中でもびっくり感動したのは、「モナリザの微笑み」レオナルドダヴィンチ作に出会った時だ。思わず作者の名前を確かめた。確かに、レオナルドダヴィンチと書いてあった。穴の開くほど眺めてから、絵に呼びかけた、ルーブルのモナリザは「冷たく」「つんと」したとこがあったが、おまえさんは、「若く」「笑顔っぽく」「明るいな」ああ。ガイドブックになかった出会いに、マドリッド一人旅の予期せぬ「感動」をもらった気がした。後日のはなし、それも1月3日のホテルから空港までのオプショナルツアーで、早朝4時10分に迎えに来てくれた「人」が30年もマドリッドに暮らし、日本人向けのミニコミ誌(OCNニュウス、マドリッド・スペイン)の編集をした人であった。その人に、プラドのモナリザへのわたしの直観を話したら、「それは正解です」といわれて、また驚いた。かの人の話では、研究者の話では、ルーブルのモナリザと、プラドのモナリザは、画材が同じで、モデルも同じで、ただモデルの年齢がプラドの方が10歳若かったとのこと。かの人の話ではフランスはルーブルのモナリザを見に訪れる人が年間900万人余いるとのこと。ならば、世界に周知すれば、スペインもプラドのモナリザを見に世界中から大勢の人が観光に来るのではないか?と思った。


Tracked from dezire_photo.. at 2015-01-14 18:55
タイトル : プラドの至宝・ボス『快楽の園』/フランドル絵画とイタリア絵画
プラド美術館 Ⅱ  Museo del Prado Ⅱ  プラド美術館は15世紀以来の歴代のスペイン王家のコレクションを展示する美術館で、スペイン美術はもちろんですが、フランドル、イタリアなどの西欧絵画も充実していました。それは16~17世紀、ネーデルラントなどフランドルはスペイン王室の領土で、ルーベンスもハプスブルク家のネーデルラント総督であったスペイン王女イサベルに仕えていたため、スペイン王室はフランドル絵画を多く所有していました。プラド美術館の1階はフランドル絵画、フランス絵画などの傑...... more
Tracked from dezire_photo.. at 2015-01-22 16:57
タイトル : 世界に類のない最高のスペイン絵画コレクション
プラド美術館 ⅠMuseo del Prado プラド美術館は、16、17世紀の絵画における世界最高レベルの美術館で、スペイン絵画コレクションは他の美術館に類のないものです。12世紀のロマネスク様式の壁画からエル・グレコの傑作、「ラス・メニーナス」などベラスケスの40点以上の傑作、19世紀のフランシスコ・デ・ゴヤの代表作、ムリーリョ、リベラ、スルバランなどスペインを代表する画家の代表作までを鑑賞することができました。エル・グレコの部屋には『聖三位一体』『聖霊降臨』『キリストの復活』『羊飼いの礼拝』など...... more
by sasakitosio | 2015-01-10 10:03 | マドリッド一人旅 | Trackback(2)