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by sasakitosio

共存社会に大きな試練

1月9日付東京新聞朝刊社説に、「共存社会に大きな試練」という見出しで、イスラム風刺画を掲載したパリの新聞社が白昼銃撃されたことが、載った。今日はこの社説に学ぶことにした。

 まず社説は、「イスラム風刺画を掲載したパリの新聞社が白昼襲撃された。欧州連合(EU)解体の危機がささやかれる中、「共存社会の将来」が問われています。

 現地からの報道によれば、犯人らは覆面姿で風刺週刊誌シャルリエブドの編集会議室に押し入って銃を乱射、編集長や風刺画家、警官ら12人を射殺しました。「予言者ムハンマドのために復讐した」と話していたそうです。

 どんな理由であれ、表現や言論に暴力で対抗することは、絶対に許されるものではありません。

 容疑者は18歳の少年と、アルジェリア系の34歳と32歳の兄弟。弟は熱心なイスラム教徒ではなく、スポーツジムのトレーナーを目指していましたが、パリで知り合った急進的な指導者の影響を受けたとされ、2005年、イラクに駐留している米軍へのジハード(聖戦)に参加しようと、シリアへ出国しようとして逮捕されました。裁判では、イラクのアブグレイブ刑務所での捕虜虐待の写真を見て義憤に駆られたことが動機だったと証言しています。米ブッシュ前政権が主導したイラク戦争が暗い影を落としています。

 犯人らは自動小銃カラシニコフやロケット砲を手慣れた様子で扱っていたといいます。周到な準備がうかがえます。」と教えてくれる。

 つづけて社説は、「シャルリエブド紙は11年11月にムハンマドの風刺画を掲載、編集部に火炎瓶を投げ込まれて全焼しました。その後も政府の自粛要請を振り切って、風刺画掲載をつづけてきました。

 イスラム教をめぐっては、05年9月デンマーク紙がムハンマドの風刺画を掲載したのに対し、イスラム諸国で抗議行動が広がりました。当時、取材した欧州の雑誌編集者らの見解が「報道の自由のための掲載は当然」「人の心を傷つけるようなことはあえてすべきでない」と分かれたのが印象的でした。

 東京電力福島第一原発事故後、人体の奇形を扱ったフランスの漫画は無神経と批判されました。表現の自由はもちろん重要ですが、価値観や相手の立場の違いによっては容認されないものもあることも忘れずにいるべきでしょう。

 フランスではイスラム系住民が人口の8%、約500万人に上ります。政府は同化政策を進めてきましたが、リーマンショック後の経済低迷で失業率が上がり、移民への不満は募って、外国人排斥を訴える極右、国民戦線が支持を広げています。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に参加する若者も増えています。

 他の欧州諸国でもいらだちが募っています。財政再建を進めるギリシャでは、増税などの痛みを強いる緊縮策への反発が高まり、今月25日の総選挙では、緊縮反対を訴えるポピリズム政党、急進左派連合の躍進が見込まれ、単一通貨ユーロ圏から離脱する可能性も取り沙汰されている。

 英国でもキャメロン首相が5月の総選挙で信任を得た後、17年末までにEU残留を問う国民投票を実施すると言明。

さらに、EU離脱と移民流入制限を訴える英国独立党も勢力を伸ばしており、英国の脱EUの流れは加速しかねません。

 EUの勝ち組だったドイツでも、反ユーロを掲げる政党が躍進し、反イスラムデモが活発化しています。」と教えてくれる。

 さらに社説は、「欧州が異文化と共存できるか、解体に向かうか問われます。今回のテロへの対応を誤れば、結束を乱す各国の動きが加速し、EUの求心力がさらに低下する転換点ともなりかねません。異文化の共存の試みを積み重ねてきた欧州が歩みを緩めることで、過激な思想をはびこらせるメッセージを与える危険もはらんでいます。外国人排斥も進みかねません。その結果、差別され孤立した外国系の若者らが「イスラム国」などの呼びかけに応じ、過激思想に感化され、テロに走るーーそんな憎しみの連鎖をつづけさせてはなりません。

 EUは、ユーロ危機をはじめとする試練を逆にバネにし、統合を模索し、強化してきました。この難局こそ、欧州の知恵を示してほしいものです。」と期待している。

 最後に筆者は、「異文化との共存や異なる立場との向き合いは方は欧米だけの問題ではありません。国内に目を転じても、在日外国人へのバッシングを目的としたヘイトスピーチが横行し、外国への強硬姿勢を訴える極右的主張も支持を得ています。 自らと異なる主張を容赦なく攻撃する風潮も目立ってきました。

 グローバル化で、民族、文化、立場など、さまざまなものが共存しなければならない時代です。共存社会をどう築いていくか。その回答となる、欧州の取り組みを注視したい。」と締めくくった。

 よんで、「欧州が異文化と共存できるか、解体に向かうか問われます」との指摘は、極めて深刻な事態だと思った。年末年始マドリッド独り歩きの旅を楽しんできたが、そんな楽しみ方が出来なくなるかもしてない。

「グローバル化で民族、文化、立場など、さまざまなものが共存しなければならない時代です。」との社説の指摘はそのとおりだ、なのになぜ「テロ」がおきるのか?テロは大なり小なり自爆テロだ。自分の命を懸けて、人の命を奪う行動に走らせるものは一体なんなのだろうか?その真の原因が、加害者にも被害者にも、分かっていないのかもしれない。宗教問題、政治問題、社会問題、経済問題等々、それぞれ専門・有識者の間でぜひ解明してほしいと思った。この先にぼんやり見えてくるのが、イスラエルとイスラム国の対決図だ。「羊年は中東大乱の年」という記事を読んだことがあるが、間違っても戦争にだけはなってほしくない。

 

 


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by sasakitosio | 2015-01-10 09:51 | 東京新聞を読んで | Trackback