憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

ゲームで終わらせないために

12月15日付朝日新聞朝刊20面に、「座標軸」という欄がある。筆者は、論説委員・大野博人氏だ。今日はこの筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、「「衆議院の解散について、首相は本当のことを言わなくてよい」。そんな不文律があるという。だれが決めたのか。主権者の国民はあずかり知らない。永田町にしか通じない「常識」に乗じるように首相が明言を避ける中、政界やメディアが先行して解散への気分を醸成。そして国民には、何が問われているのかよく分からないうちに選挙戦へ。

 投票所に足は運んでも、割り切れないままの人びとが少なくなかっただろう。結局、この選挙は、有権者が政治家を選ぶよりも、政治家が有権者を選ぼうとして始まったように見える。

 それは記録的な低投票率でもあきらかだ。「真」を問うと言いながら、この選挙は、政治への「不信」もまた膨らませてしまったのではないか。」と切り出した。

 つづけて筆者は、「フランスの経済学者、トマ・ピケティ氏の「21世紀の資本」は、豊富な歴史データと分析で不平等を読み解き話題の書になっている。そこに国の借金の水準がときに途方もない高さになる話が出てくる。一例として上げるのは英国だ。

 国内総生産(GDP)の二倍にも及んだことが過去二回ある。どんな時か、ナポレオン戦争と第二次世界大戦がそれぞれ終わった時――。

 日本の借金は今、GDPの2倍を超えている。大戦争をしたわけでもないのに、である。急速な高齢化などで戦費に匹敵する負担がのしかかる。しかもこの借金との戦いは当分続く。だが、選挙戦ではほとんど議論されなかった。

 それだけではない。見通しの立たない福島原発の処理、沖縄の米軍基地問題・・・・。どんな選択をするにも国民の負担なしに解がない難問ばかりだ」と指摘した。

 さらに筆者は、「それを正面から問わずに選挙戦をくぐりぬけるには、政権にとって、景気回復への期待を争点にする「この道しか」なかったのだろう。負担を口にしない点で野党も似ていた。それでは別の選択肢を示しようもない。

だが、票を投じる人々の胸には語られなかった多くの問題への強い不安や迷いが交錯していたはずだ。

 「景気回復は期待するけれど、財政は破たんしないか、社会保障は大丈夫か」

 「成長は望ましいが、原発に頼っていいのか」

 選ばれた政治家たちが、そこに思いを致さなければ、選挙は議席を取り合うゲームに終わる。

 それが政治のリアリズムだろうか。むしろ民主主義へのシニシズム(冷笑主義)ではないか。」と指摘した。

 最後に筆者は、「 選挙で政治家が問わなかったことを問い返す。今日からの主権者の仕事だ。」と締めくくった。

 読んで勉強になった。

 「21世紀の資本」を見ていたら、最後の方に「英国で国内総生産の2倍に及んだことがあり、その時はナポレオン戦争と第二次世界大戦が終わった時――」のことが載っていた。

 また筆者は「日本の借金は今、GDPの2倍を超えている」と指摘し、このことが選挙戦で論じられなかったことを嘆いているようだ。

 確かに、その原因と結果と責任と対策について、全く議論が見えなかったのは、戦略なのか無能なのか?「それを問い返すのが、今日からの主権者の仕事」なのかもしれない。原発再稼働も、集団的自衛権の行使も、特定秘密保護法も沖縄の米軍基地問題も・・・・・・・・・
 また、解散総選挙が盛り上がらなかった最大の原因は、野党に「特定秘密保護法廃止、集団的自衛権行使容認反対、原発再稼働反対」等で、国会の論戦を通して「解散総選挙」に追い込む気迫が全く感じられなかったことにあるような気がしてならない。

 


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by sasakitosio | 2014-12-16 07:02 | 朝日新聞を読んで | Trackback