憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

「油」から「水」外交の時代に

 12月7日付東京新聞社説横に、「太郎の国際通信」という欄がある。筆者は、ジャーナリスト・木村太郎氏だ。 今日は、この筆者に学ぶことにした。

 まず筆者は、「「日本人は安全と水はタダだと思っている」と言ったのは、ユダヤ人のイザヤ・べンダさんとされるが、本当は山本七平さんらしい。

 それはともかく、中東では水は貴重品であるわけだが、イスラエルはその水を安全保障のための外交上の武器として使うことを考えているという。

 「水外交は中東に平和をもたらすか?」

 イスラエルの有力紙「ハーレツ」電子版先月29日の記事の見出しが目を引いた。

 なんでも、中東の人口は2050年までに倍増すると考えられているが、アラブ各国では有効な水資源対策をとっていない。加えて地球温暖化の影響もあって、いずれ深刻な水不足が予想されているとしている。」と教えてくれる。

 つづけて筆者は、「一方イスラエルは、年間降雨量は12億立方メートルでありながら、22億立方メートルの水を消費しているという。その差10億立方メートルは雨水以外で賄っているのだ。

 まず下水道の排水は浄化されその87%が再利用されている。また海水の淡水化も建国以来国家プロジェクトとして取り組んで大型のプラントが建設されており、地域が旱魃等に見舞われても水は潤沢に確保しているという。

 イスラエルは既にヨルダンに水を提供することで安定した関係を持っているが、さらに他の国とも安全と引き換えに水を提供する外交を展開する可能性が開かれると「ハーレツ」は予言している。」と教えてくれる。

 さらに筆者は、「これまで中東の紛争の背景には「油」があった。湾岸戦争のきっかけとなった1990年イラクのクウェート侵攻は「油」が原因だった。同様に「水」もその確保をめぐって地域の不安定要素になる可能性がある。例えば、中東の大河チグリス・ユーフラテスは、トルコ、イラン、シリア、イラクを流れるが、上流のトルコがダムを建設していることで、下流の各国の反発を買っている。

 逆に、その「水」を武器として使えば、さまざまな外交上の駆け引きができるわけで、中東では「油から水」の時代を迎えようとしていると言われている。」と指摘した。

 最後に筆者は、「イスラエルが「水」を外交で活用しているのは中東ばかりではない。

 中国山東省寿光市ではイスラエル政府が中国政府と共同で「水都市」の建設を始めると発表された。得意の排水再生や淡水化プラントを売り込むだけでなく、それで中国との政治的接近を図ろうというもくろみは見て取れる。

 また、米国では大干ばつに見舞われているカリフォルニア州のサンディエゴに大規模な淡水化プラントを建設することが決まった。渇きをいやしてくれるものは、井戸を掘った人同様に感謝されることだろう。

 やはり「水」はただどころか、たいへんな価値があるもののようだ。」と締めくくった。

 興味深く読んだ。油は火の種になる、が水は火を消す役割があり、のどの渇きを潤す作用がある。あらゆるものが、戦争回避の手段になることは良いことだと思った。そして、日本をはじめアジアの国々は、水害に見舞われる。水害の災いや雪害の禍を転じて福となす。すなわち、「水」を資源に変える「輸出」することができれば、国内に新しい産業がうまれ、新しい雇用が生まれる。イスラエルにできて、日本に出来ないことはあるまい。日本は森の国であり、日本全国大きな川が流れ、毎年大雪が降り、浄化技術もあり、輸送用タンカー作りもお手のものだ。日本政府も、水産業、水輸出、を国を挙げて進める方が、産業と雇用づくりの一石二鳥になると思うのだが? 


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by sasakitosio | 2014-12-10 13:44 | 東京新聞を読んで | Trackback