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by sasakitosio

台湾地方選 中国に向けられた民意

12月4日付朝日新聞社説に、「中国に向けられた民意」という見出しで、台湾地方選のことが載った。

今日はこの社説に学ぶことにした。

 まず社説は、「これは歴史的な惨敗である。台湾の統一地方選で、政権与党の国民党が多くの首長ポストを失った。選挙結果を受けて馬英九総統が党主席を辞任した。

 これまで党が進めた中台関係強化の動きは停滞を余儀なくされ、中国の対台湾政策も見直しを迫られよう。

 今回の選挙は、各地の首長、議員ら計1万人以上を選出するため初めて同時実施された。22の県・市長ポストのうち15を占めていた国民党は6にまで減らした。ここに現れたのは、馬英九総統が率いる国民党政権に対する批判の強さだ。

 馬総統は08年の就任以来、中国との関係改善により台湾の経済成長を図る方針を掲げ、当初は支持された。

 しかし、それは中国事業で稼ぐ大企業を潤しただけで多くの庶民は取り残され、格差を広げたとの疑念が広がった。不祥事がかさなったことも響いた。」と教えてくれる。

 つづけて社説は、「最大野党の民進党は、国民党の強固な地盤だった地域で首長ポストを奪取した。16年初めに実施される総統選での政権交代が視野に入ってきた。

 台北市長選は、組織をもたぬ無党派の医師が国民党の次世代の指導者候補を大差で破った。この春に起きた学生運動以来の新しい動きとして注目される。

 「台湾統一」を目指す中国は国民党との関係を重視し、台湾企業に便宜を図る一方、「台湾は独立国家」という立場をとる民進党への警戒感を隠さなかった。だが今後、国民党を不安視するようになれば、戦略を練り直すことになろう。」と指摘した。

 さらに社説は、「台湾から見て中国大陸は、軍事的には仮想敵だが、経済的には依存する矛盾した関係にある。

 大半の市民は中国との統一を求めているわけではなく、適度に経済交流をしながら現状維持を望んでいる。

 今や台湾海峡を直行便が飛び交い、大陸から毎日大勢の観光客が訪れ、親中派企業がメディアを買収し、中国の影は日に日に色濃くなっている。

 だが、かえってそのために、台湾人アンデンティティ―は馬政権下で一層高まった。

 隣の香港では、若者らが大規模な街頭行動で当たり前の選挙制度を求めても、訴えは実現していない。「民主化をかたくなに拒む中国」という印象を改めて台湾社会に与えている。」と指摘した。 

 最後に社説は、「総じていえば馬政権の6年は、対中接近のペースが速すぎて危険だと、投票を通じて判定が下された。 この台湾の民意こそが、中国・習手近平政権が真摯に向き合うべき相手である。」と締めくくった。

 実に分かりやすい、選挙結果を通して、台湾情勢を教えてもらったような気がした。むかし、長男と同じ日本の大学に留学していた「台湾からの留学生」二人を家に泊め、知り合いの国会議員を通して、国会見学をしたことを思い出した。彼らの感覚は、我々の感覚とそう変わらなかったことを思うと、社説の「大半の市民は中国との統一を求めているわけではなく、適度に経済交流しながらの現状維持を望んでいる」との指摘は、よく理解出来た。ただ、膨張し続ける中国大陸の指導者は、それを傍観してくれるだろうか?

中国が台湾化するか?

台湾が中国化するか?

いずれにしても、それぞれの国民が選ぶことではあるが?

しかも、最近の事態の変化の流れは極めて速いので、目が離せない。あっという間に「ソ連が崩壊」、「ドイツが統一」した過去があるように。


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by sasakitosio | 2014-12-07 06:01 | 朝日新聞を読んで | Trackback