憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

侮辱の中で

 11月25日付東京新聞朝刊23面に、「本音のコラム」という欄がある。筆者は、ルポライター・鎌田慧氏だ。

まず筆者は、「何回目かの「さよなら原発」集会で、大江健三郎さんが「侮辱」という言葉で政府を批判した。

 これは86年前、戦前に中野重治が雑誌に発表した短編小説「春先の風」で、女主人公が「わたしらは侮辱の中に生きています」と書いた手紙の最後の一行である。

 家族3人、夫の政治活動が理由で彼女は留置場に拘引され、赤ん坊が病気で急死する。そのあと外に出された妻が、拘置所にいる夫に書いた手紙の一節である。」と切り出した。

 つづけて筆者は、「戦前、戦中の日本は警察国家で、警察の横暴が甚だしかった。思想や表現の自由がなかった。いまなお福島の原発が連続爆発し、世論が急速に脱原発に代わっても安倍政権はどこ吹く風。こころを傷める風はない。その横暴を大江さんは、戦前の圧政時代の小説をかりて「侮辱」と表現した。

 その言葉がいま、悪政と向き合っている。首相は「アベノミクス解散」などと、やに下がっているが、夜盗の抜けがけのようでセコイ。目的のためには手段を選ばない。

 自党の新人議員が落選しても、自分の権力を固めようという酷薄非情には目を瞠るばかりだ。」と指摘した。

 最後に筆者は、「もう新基地建設はやめてくれ、と沖縄がいっても、原発も戦争ももういやだ、いのちを大事にしよう、と日本中がいっても聞く耳をもたない。これでも日本は民主主義国家なのか。きっと、「アベノミス解散」になるぞ。」と締めくくった。

 「侮辱」という言葉は、自分的には「発信」は絶対しないが、「受信」もしたくない言葉だ。が、他人の存在や思想や信条を無視できるのは、無視された「相手から見れば」それは「侮辱」と映るかもしれないと思った。ただ、このところ報道を通して伝わる「首相の言葉」には、国民を同質・同等とみていない節がある。ここは、政権交代の絶好のタイミングだと思うが、世間は至って静かだ。この静かさが、何を意味しているのか。怖い気もする。


[PR]
トラックバックURL : http://sasakitosi.exblog.jp/tb/21349441
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
by sasakitosio | 2014-11-30 08:09 | 東京新聞を読んで | Trackback