憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

一票の不平等 看過できぬ国会の怠慢

11月27日付東京新聞社説に、「看過できぬ国会の怠慢」との見出しで、最高裁の「昨年7月の参院選」に対する判決に関わる記事が載った。今日はこの記事に学ぶことにした。

 まず社説は、「昨年7月の参院選を最高裁は「違憲状態」と断じた。一票の格差が最大4.77倍もあったからだ。司法は選挙制度の抜本是正を促しており、怠慢な国会の姿勢こそ、厳しく問われるべきである。

 鳥取の有権者が「一票」持っているなら、北海道の有権者は「0.21票」しかない選挙だった。

 実際に北海道で約35万票を獲得した候補者が落選したのに、鳥取では約16万票で当選する事態が起きた。不平等であることはだれの目にも明らかだ。

 だから、各地の高裁で「合憲」としたところは一つもなく、「違憲」「違憲状態」と厳しい判断が相次いだ。広島高裁岡山支部では参院史上初の「違憲・無効」判決が出たほどだ。」と切り出した。

 つづけて社説は、「参院選での不平等問題については、「憲法の番人」たる最高裁から、ずっと“警告”が発せられている。2009年の大法廷は「定数を振り替えるだけでは格差の縮小は困難。現行の選挙制度の仕組みの見直しが必要」と迫った。

 十二年の大法廷はさらに踏み込んで、「都道府県単位の選挙区設定となっている現行方式を改めるなど、速やかに不平等を解消する必要がある」と述べた。

 昨年の参院選は「4増4減」という小手先の調整で済ませた。その点、今回の判決は「4増4減」は「格差解消には足りない」と切り捨てたうえで、「都道府県単位の現行方式をしかるべき形で改めるなどの立法処置がいる」と、やはり抜本改正を求めた。

 違憲とまでは言いきれなかったのは、前回の大法廷から選挙まで約9カ月しかなかった。その「時間」を配慮したからだ。

 これで衆院も参院も「違憲状態」という異常事態となった。だが、果たして立法府はその自覚があるのだろうか。国会の動きは鈍すぎるのではないか。

 10年ごろは当時の参院議長らが都道府県単位の選挙区を廃し、全国を九ブロックに分割する試案などをまとめたが、頓挫してしまった。

 今年に入ってからも、隣接県を一つの選挙区に集約する「合区」案が検討されたものの、結論を見いだせないままだった。」と教えてくれる。

 最後に社説は、「今回の判決では「違憲」と考えた裁判官は15人の内4人いた。そのうち一人は「違憲無効」だった。その重みを感じるべきである。それでも立法府の腰が重いのなら、司法府も遠慮することなく、ずばり「時間切れ」宣言をしたらどうか」と締めくくった。

 読んで、「怠慢な国会の姿勢こそ、厳しく問われるべきである」との指摘はその通りだと思った。

 その上で、これまでの経過を見る限り、定数是正を自分の責任だと思っている国会議員は皆無のような気がした。

 そして、その不条理な現実のままで、現職国会議員に不利益は全くないので、国会議員にとって痛くもかゆくもない時間が流れるのである。

 だから、立法府の腰が上がるのを待っていたのでは、百年河清を待つの喩えを地で行くことになるような気がする。

 ここは、憲法の番人・最高裁判所の勇気ある決断のタイミングではなかったのか?


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by sasakitosio | 2014-11-28 08:04 | 東京新聞を読んで | Trackback