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by sasakitosio

原発事故調書 原因不明、責任不在

 11月15日付東京新聞社説に、「原因不明、責任不在」という見出しで、原発事故調書に関する記事が載った。 今日はこの社説に学ぶことにした。

 まず社説は、「新たに公開された政府の原発事故調査・検証委員会での証言は、現場の混乱と恐怖を良く物語る。事故の原因も責任の所在も明らかにできないまま、再稼働に雪崩打ってもいいのだろうか。

 新たに公開の56人分の調書から、今何を読み取ればいいのだろうか。

 原子力安全・保安院の西山英彦審議官(当時)は「(会見で)あえて炉心溶解や溶融などの言葉は使わないようにした」という。

 混乱回避という言い訳はもはや通じない。政府には、国民に真実を伝えようという意思が欠けていたようだ。

 寺田学首相補佐官(同)は「統括する安全委が米国にくらべると月とスッポンくらいの危機管理能力しかない」と述べた。」と切り出した。

 つづけて筆者は、「 そしてそれは改善されたのか。

 3.11からすでに三年八カ月。福島原発事故については、いまだ知らされていないこと、わからないことが多すぎる。

 そもそも、事故原因さえ、判明したとは言い難い。政府事故調も国会事故調も、原因を特定できないままである。貴重な証言が公表されても、その内容を事故原因の究明や、新たな事故防止につなげなければ、意味はない。原発の是非論にも深くかかわる。

国会事故調は、揺れによる配管損傷など、地震そのものが原因になった恐れを指摘して、調査継続の必要性を訴えた。津波が到達する前に電源が喪失していた可能性があり、1号機の原子炉建屋出水が目撃されていたからだ。

 ところが原子力規制委員会の分析検討会は、東電の独自調査の結果を踏襲し、電源喪失は津波による浸水の時刻とおおむね一致しており、出水は配管ではなく、燃料貯蔵プールからの水漏れによるものと断じている。

 このような見解に基づいて、川内原発は災害に対する備えが整ったと認められ、3.11後の新たな審査基準に適合すると判断された。その判断基準を基にして、高浜や伊方など同じタイプの原発の審査が“合格”に近づいているという。

 地震の揺れに対する備えは、本当に充分だと言えるのか。」と指摘した。

 最後に社説は、事故原因が十分解明されず、責任の所在をあいまいにしたままで、なし崩しに再稼働を急ぐのは、理性的と言えようか。いつかまた、過ちを繰り返しかねない。

 現場の混乱を伝える調書から読み取るべきは、事故原因の調査がさらに必要だという警告だ。」と締めくくった。

 「政府事故調も国会事故調も、原因を特定できていないままである」との指摘は、重大だ。

 「貴重な証言が公表されても、その内容を事故原因の究明や、新たな事故防止につなげなければ、意味がない。」その指摘は、全くその通りだ。

 「現場の混乱を伝える調書から読み取るべきは、事故原因の調査がさらに必要だという警告だ」の指摘は、

 「政府も国会も、使命感も責任感もなく、これでいいのか」の叱声に聞こえた。


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by sasakitosio | 2014-11-18 07:51 | 東京新聞を読んで | Trackback