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憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

本物の政策論議を

 11月2日付東京新聞朝刊25面に、「本音のコラム」という署名入りのかこみ記事がある。筆者は、法政大教授・山口二郎氏だ。今日はこのコラムに学ぶことにした。

 まず筆者は、「安倍内閣の閣僚に、政治資金などの疑惑が続出し、臨時国会での法案審議は政府与党の思うように進んでいない。当然である。身から出たさびというだけではない。

 民主党政権時代、自民党自身が政治資金をめぐる疑惑を追及し、大臣をクビに追い込んだからである。

 自分の側に同じことが起こったら知らんぷりでは政治の筋道が崩壊する。」と切り出した。

 つづけて筆者は、「安倍首相は、「撃ち方やめ」発言について、朝日新聞の捏造と公言した。この発言は、各紙が同じように報じているので、朝日の捏造ではなく、首相側近の捏造であろう。。安倍首相が、右派メディアの朝日バシングの尻馬に乗るようでは、政治家の見識が問われる。

 臨時国会は11月末までである。消費税引き上げや日米ガイドライン改定など、日本の命運に重大な影響を及ぼす政策課題について、議論の時間をとらないため短く設定されている。だが、労働者派遣法やカジノ解禁などの議論には時間をかける必要がある。政府与党ペースでさっさと法案審議を済まさせることは、民主主義に逆行する。」 と指摘した。

 最後に筆者は、「そもそも議論したくなかったのに、野党が資金疑惑で攻撃してくると、政策論議ができないなどと泣き言をいう。法案の成立を図りたいなら、会期を延長し、ついでに重要な政策課題についても論争すればよい。それが国民に対する説明責任である」と締めくくった。

 筆者の指摘の通りだと思った。国会議員の報酬は日当ではないのであるから、土日以外は毎日国会で議論をして当然のような気がしていた。そうでなければ、報酬は出た日だけ払うようにしてもらいたいと思った。何せ真面目に、議員立法をつくって、文字通り官僚支配からの脱却を図る努力をすべきだろうとも、思った。
 そして、せめて法案審議ぐらい徹底的にやる、能力を磨き、誠意を示してほしいと思った。特に与党に。


by sasakitosio | 2014-11-04 07:52 | 東京新聞を読んで | Trackback