憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

日中関係 直接対話 改善の第一歩

10月31日付朝日新聞朝刊15面に、「記者有論」という署名入りのかこみ記事がある。筆者は、中国総局・倉重奈苗氏だ。今日はこの記事に学ぶことにした。

 まず筆者は、「日中の有識者や政府関係者が、様々な課題を議論する「東京―北京フォーラム」(言論NPO・中国日報共催)が9月末に東京で開かれた。中国から軍の現役少将や著名な研究者が参加した。北京では容易に会うことができない軍関係者と話せる貴重な機会なので、北京から取材に行った。」と切り出した。

 つづけて筆者は、「初日の全体会議では、朱成虎・国防大戦略研究部教授(少将)が、勝負で一方の利益が他方の損失になることを意味する「ゼロサム」をもじり、「戦争と平和の問題では、ゼロゼロ、サムサムしかない」と発言。「我々は大局から出発して中日の安全協力に努力しなければならない。」と主張した。朱氏は中国では強硬な「タカ派」として知られるだけに、会場の日本人から驚きの声が漏れた。

 その後の分科会でも印象的なやりとりがあった。 

 5~6月にシンガポールで開かれた「アジア安全保障会議」で、中国を名指しで批判したヘーゲル米国防長官に食ってかかった軍事科学院の姚雲竹主任(少将)。会場を見回し、「娘の親友が日本に留学中で、今ボランティアでこの会場にいる。日中には前途があると思う」。

 日本側の「中国は自国を「大国」と言い過ぎる。あまり言うべきではない」との指摘にも、「その考えに賛成だ。(国の重要度は)経済や人口に関係なく考えるべきだ。」と理解を示した。

 確かに、尖閣諸島や歴史認識など政治的に敏感なテーマになると、中国側の出席者は公式見解の域を出ることはなかった。それでも、「軍国主義の復活」だの、「右傾国家に突き進む」だの、偏った厳しい批判しか口にしない軍関係者が、日本について好意的ともとれる態度を見せたことは、興味深い「意外な発見」だった。」と教えてくれる。

 さらに筆者は、「日本側へのリップサービスだと思えばそれまでだが、本国では「弱腰」と批判されかねない率直な発言に対し、先入観にとらわれずに中国を理解することの重要性を再認識したのも事実だ。

 少将らにとっても、日本側から疑問や懸念を正面からぶつけられ、自分たちがどう見られているかを知る貴重な機会になったはずだ。まさにここに、直接対話の効能がある。」と指摘した。

 最後に筆者は、「同じことが日中首脳会談にも当てはまる。中国政府関係者は「あっても成果がないと意味がない」と言い、日本政府内でも「会談後が見通せない」と悲観的な見方が強い。尖閣や歴史問題で立場に隔たりがあるためだが、ここは思い切って両首脳が顔を合わせ「意外な発見」に目を向けてはどうか。相手への興味から関係改善の一歩が始まると思う。」と締めくくった。

 中国の過去と現在に興味を感じて、団体で承徳・北京・香港・桂林・南京・上海・蘇州と訪ね、一人で西安・曲阜を歩き回ってきたが、筆者の指摘の通り「現地に立って見て聞いて」いくつか新しい発見があった。

 筆者の「本国では「弱腰」と批判されかねない率直な発言に接し、先入観にとらわれずに中国を理解することの重要性を再認識したのも事実」、「少将らにとっても、日本側から疑問や懸念を正面からぶつけられ、自分たちがどう見られているかを知る貴重な機会になったはずだ」等の認識は、良く理解出来た。


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by sasakitosio | 2014-11-03 08:00 | 朝日新聞を読んで | Trackback