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by sasakitosio

中国を見る四つの視座

中国を見る4つの視座

10月26日付東京新聞朝刊4面に、「時代を読む」という署名入りのかこみ記事がある。筆者は、ソウル大学国際大学院教授・パクチョルヒ氏だ。今日はこの記事に学ぶことにした。

 まず筆者は、「中国を見る目は複雑である。日本の論客や知識人と話を交わしてみても多元的視座は少なくとも4つ存在する。」と切り出した

 つづけて筆者は、「中国は経済的に成長し続けているが、基本的に米国を中心とする自由主義的国際秩序に乗って発展しているので現在の国際秩序を修正する意図はないという現状維持論である。今の国際秩序をうまく活用して発展を続けるのが中国の利益であり、また経済発展のために安定した地域や国際環境が必要なので現状維持的姿勢を貫くだろうという見方である。

 中国の外交姿勢が最近攻勢的にみえるが、昔と比べてみてもそれほど変わった姿でもないので驚く必要はないと主張する。

 米国の中国専門家にこのような見方が多いのはそれほど不思議ではない。彼らは中国の挑戦はまだ管理可能なものだと考えているからだ。

 二番目の視座は、中国の浮上が世界秩序を根本から切り替える修正主義的挑戦だという見方である。

 中国は経済成長を基に、米国中心の既存の秩序を中国中心のものにするために既に「水平的競争」に入っている。

 米国と中国が激突するのは時間の問題で、新冷戦の兆しは世界のさまざまところで見え始めていると解釈する。

 中国は将来、米国に代わって世界の中心に立つために影響力の拡大に尽力している。東シナ海、南シナ海の領土紛争はその始まりにすぎない。だから、民主主義体制と価値観を共有する国々は協力体制を整備し、いずれか到来する中国の挑戦を前もって封じ込めないといけないという考え方だ。

 三番目の視座は中国の成長や将来についての「悲観論」であろう。中国では今から高齢化により社会福祉の負担が増え、経済発展と共に政治的自由の要求や行政の透明性に関する要求に直面するはずである。高度成長も長くは続かないだろうし、政治的、社会的問題が複雑化して、「年を取った象」のようになると見る。要するに、力強い外観とは違って「脆弱な大国」になるという解釈である。

 中国もこのような時代が来るのに備え、体制の改革や政策の革新を図っているように見える。

 四番目の視座は、「中国は堅調な成長を続け、近い将来まで地域の中で拡大志向の外交を取り続けるという見方である。中国が米国に挑戦する意思はまだないが、少なくとも東アジアでは既存秩序を段階的に自分に有利な環境に作り替える「漸進的修正勢力」になっていると解釈する。東アジアでできることから先に中国の核心的利益を確保する戦略である。この中国の戦略を当然と受け入れている国は少ない。だから中国の挑戦は始まりにすぎない。」と教えてくれる。

 最後に筆者は、「一番目のような視座は甘すぎる。日本では安全保障の専門家を中心に二番目の視座が強い。ただ、この視座は中国の実力や意図をやや過大解釈している側面がある。

 二番目の視座を取って中国を封じ込めようとすると中国で民族主義の流れが強くなる可能性がある。

 日本の経済界では三番目の視座が強いが、この視座は現実を踏まえた冷静な分析よりは希望的考え方に近いかもしれない。四番目の視座を取るのであれば、中国の攻勢的外交には毅然とした対応をしながら、中国を柔軟に国際的制度の枠組みの中に取り込んで包容する必要がある。」と締めくくった。

 筆者の「中国を見る4つの視座」は興味深い。

 筆者が、4つの中で、どの立場か分からないのがいささか残念だが、1番目は世界秩序の「現状維持論」、2番目は世界秩序の「修正主義的挑戦」、三番目は中国の成長や将来について「悲観論」、四番目は堅調な成長と地域での拡大志向の「斬新的修正勢力」と仕分けをして見せた。

 日本の経済界では三番目の視座が強いが、希望的考え方に近いかもしれないと、筆者は言う。が、読者の自分には、共産党の一党独裁の政治システムで、資本主義の経済システムという、世界史上はじめてのケースは、資本主義の時代に徳川幕府が政権を担っているようなもので「腐敗の拡大による民心の離反と民衆の自由と平等求めるエネルギーの爆発で」社会の大混乱がいつ起きても不思議でないような気がしてならないが?


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by sasakitosio | 2014-11-01 09:13 | 東京新聞を読んで | Trackback