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by sasakitosio

エボラ出血熱

 10月30日付東京新聞朝刊29面に、「本音のコラム」という署名入りのかこみ記事がある。筆者は、法政大教授・竹田茂夫氏だ。今日はこの記事に学ぶことにした。

 まず筆者は、「エボラ出血熱は幾重もの鋭い対照を指し示す。」と切り出した。

 つづけて筆者は、「まず、先進国と西アフリカ三国の医療インフラ格差だ。特効薬のない感染症は内戦と絶対的貧困を体験した人々に追い打ちをかける。病棟の床に生死不明の患者が放置されている映像は衝撃的だ。

 実際、人口10万人に対して現地の医者は一人にすぎない(米国や日本は200人以上)。ヒト、モノ、病棟が絶望的に不足する中で、感染は患者をケアする家族(特に女性)や医療従事者にひろがり、ケアを不可能にする。」と教えてくれる。

 さらに筆者は、「ワクチン開発は国際的公共性の使命を帯びるが、開発を担う製薬会社の私的利潤に阻まれてきた。10年前に動物用のワクチンが開発されたが、人間用に改良される段階でお蔵入りになったという。貧困層相手では売り上げが見込めないからだ。」と教えてくれる。

 さらに続けて筆者は、「いち早く400人規模の医療団派遣を決めた小国キューバと、及び腰の経済大国日本の対応も対照的だ。キューバの社会化された医療システムは国内にとどまらず、おおきな国際的貢献を果たしてきた。」と教えてくれる。

 最後に筆者は、「国境閉鎖、厳格な検疫、強制隔離といったこわもて対策と現地で感染症を根元で撲滅しようとする医療従事者のボランティア精神も鋭い対照をなす。前者は保守政治家が採用しがちなものだが、公衆衛生の専門家によって逆効果として厳しく批判されている。」と教えてくれた。

 筆者の指摘する「対照」は、結果的に、エボラ対策が世界の現実を映しだす鏡のような役割をしていることを教えてくれた。

 「先進国と西アフリカ三国の医療インフラの格差」、

 「ワクチン開発における買い手の所得格差」、

 「キューバと日本の医療団派遣の格差」、

 「現地で感染症撲滅しようとするボランティア精神と国境閉鎖・厳格な検疫・強制隔離といったこわもて対策との精神的格差」、等は、格差問題は多岐にわたることを教えてくれる。

 中でも、医療インフラの格差や、ワクチン開発における格差問題は、日本国・日本国民が「人類の幸福」に貢献できる分野ではないかと思った。 


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by sasakitosio | 2014-11-01 08:10 | 東京新聞を読んで | Trackback