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by sasakitosio

ものづくりの喜びよ 赤崎氏らにノーベル賞

 10月8日付東京新聞社説に「ものづくりの喜びよ 赤崎氏らにノーベル賞」の見出しで、日本人三人のノーベル賞受賞のことが載った。
 今日は、この社説に学ぶことにした。
 まず社説は、「待ちかねていたとはいえ、ノーベル物理学賞の日本人三人共同受賞の決定はうれしく、また誇らしい。ものづくりの喜びよ、また素晴らしさよ。
 青色は単なる青色でなく、すべての可視光線を作り出すことを可能にする光だった。その新しい光は、今、私たちの周りのあらゆるところを照らしている。
 発光ダイオード(LED)は、いわば20世紀の光源であった白熱電球や蛍光灯に比べ、消費電力を大幅に減らすことができる。つまり、地球環境にとって大きな意味を持つ“21世紀の光源”である。
 その新しい光が実用化できたのは、先行していた赤色、緑色に加え、青色LEDの開発で光の三原色がそろい、すべての色を表現できるようになったからである。
 「21世紀には無理だ」と言われるほど難しかったい青色LEDの開発に貢献したのが三人の日本人研究者、赤崎勇さん、天野浩さん、中村修二さんである。
 その波及効果の大きさを考えれば、受賞すべくして受賞したノーベル物理学賞だと言える。」と教えてくれる
 つづけて社説は、「日本人のノーベル賞受賞は二年ぶり、物理学賞は、2008年の南部陽一郎さん、小林誠さん、増川敏英さん依頼である。
 08年の三人は、素粒子理論の分野、つまり、物の成り立ちの根源を探る研究での受賞だった。今回の三人は、世の人びとのために広く役立つ物を創造する研究での受賞だ。
 素粒子物理は、1949年に受賞した湯川秀樹さん、65年受賞した朝永振一郎さんの時代から連綿と続いてきた日本のお家芸。鉛筆と紙でできると言われた。
 今回の青色LEDは、日本が昔も今もよって立つべきものづくりを支える基礎研究である。
 どちらも、日本が大切にしてきた、また、これからも大切にしていかなければならない研究分野である。
 残念ながら日本科学界は今年、STASP細胞をめぐる混乱で、国際的な信頼を失いかねない大きな痛手を受けた。
 しかし、それを跳ね返して余りあるほどの朗報である。
 若い研究者はこれを励みに後に続き、この科学技術立国を支えてほしい。」と期待した。
 さらに社説は、「言うまでもなく、LEDが青色を発するまでには、長い苦難の日々があった。
 赤崎さんは、窒化ガリウムという化合物半導体に着目してLEDの研究を始めたのは70年代。扱いにくい材料だったため、世界の研究者が次々と窒化ガリウムの研究から去って行ったが、その潜在能力を信じ、「われ一人荒野を行く」という心境で試行錯誤を繰り返したという。
 創造の素晴らしさは「われ一人」の意気込みから生まれるものである。
 「必要は発明の母」と格言は言うが、もう一つ思い出したいのは、かの発明王エジソンの「天才とは99%の発汗であり残り1%が霊感である」という言葉。青色LEDは世界中のだれもが欲しい、必要と思ったけれど、そこに至るにはおびただしい汗と失敗があったに違いない。
 きのう、名古屋の名城大の会見で赤崎さんは、若い研究者にかけたい言葉は何か、と問われ、こう答えた。
 「はやりものをやるのではなく、やりたいものをやりなさい」
 これは、いまの日本の学問、大学の窮状をある種嘆いたもののようにも聞こえた。文部科学省や研究機関は、世界の大学ランキングとか論文発表数を競っている。競うのはもちろんいい。しかし、学者の中には、競うだけ、お金になるだけでなく、基礎的な研究こそが本当の学問ではないかと言う声が出始めている。
 それは、目に見える成果ばかりを求めて、学問の王道を忘れてはいませんか、と言うことだ。」と教えてくれる。
 最後に社説は、「日本はものづくりの国だ。実直、愚直の職人かたぎを誇る国だ。二年前にノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥教授のips細胞もやはり試行錯誤、失敗の果ての大発見だった。
 赤崎さんの穏やかな目、静かな口ぶり、ある種の職人、つまり古きよき日本人をを思い出させた。
思い起こせば敗戦直後の湯川さんのノーベル賞受賞以来、日本人はさまざまな分野でその賞を得てきた。世界に誇り、また励まされても来た。今度の受賞決定も、若い人、老いた人、また子どもたちにそれぞれの感慨を抱かせていよう。
 そのだれもが思いをはせるのは、創造の喜び、また素晴らしさではないか。日本人として、誇りに思い、心から祝福しよう。」と締めくくった。
 久しぶりに明るいニュースだ。社説のように、日本人として誇りに思い、心から祝福したい。ノーベル平和賞に憲法九条がならなかったのは残念であった。が、受賞しそうだというニュースになっただけでも、日本の平和憲法が世界へ発信された効果は大きい。来年以降、未来に受賞の楽しみを伸ばしたと思えばそれもまた、楽しからずやではないか。
 また、赤崎さんの若い研究者へかけたい言葉、「はやりものをやるのでなく、やりたいことをやりなさい」は、その通りだと思う。ただ、なにがやりたい事か、それを見つけることが、意外と難しいような気がするが?
 また、日本国は、ほぼ単一民族で一億余の民が、内乱もなく、戦争もせず、70年近く経済的繁栄のもとに存続してきたことは、有為な人材を「戦争・内乱・病気・飢餓」で失わないで来たことでもある。そのことで、これからも人類の幸せにつながる「研究や成果」が、どんどん日本から世界へ発信されるかも知れないと、密かに期待している。
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by sasakitosio | 2014-10-12 07:51 | 東京新聞を読んで | Trackback