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by sasakitosio

日本軍国主義の復活 根拠ない恐れに終始符を

 10月4日付朝日新聞朝刊15面に、「私の視点」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、カナダ・ウォータールー大学教授(国際安全保障)・デビッド・ウェルチ氏だ。
 今日は、この記事に学ぶことにした。
 筆者は、「安倍晋三首相が集団的自衛権の行使を容認したことに、近隣諸国はヒステリックな反応を示した。
 ある中国軍幹部は「日本は軍拡を強化して戦後秩序を破壊しようとしている」と述べ、著名な韓国人学者は「日本は朝鮮半島はもともと自国領で、奪還すべきと考える傾向があると」明言した。
 わたしは過去30年間に70-80回、日本を訪れたが、私が知る限り、アイスランドを除けば日本ほど軍国主義に無縁な国はない。にもかかわらず近隣諸国が馬鹿げた批判をするのは、日本を守勢に回らせるとともに、中国や韓国の現在ではなく、日本の過去に世界の関心を向けようとする戦術なのかもしれない。これはこれで非常に危険だ。緊張と不信を強め、誰も望まない戦争を引き起こす恐れすらはらんでいるからだ。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「だがもし、本気で日本軍国主義の復活を恐れているとしたらどうだろう。研究していて気付いたのは、ヒステリーの大半が日本国民全体ではなく、安倍首相個人と、首相を支持する「極右集団」に向けられていることだ。
 どんな国にも極端な主張をする周縁集団はいる。だが日本のそういった集団は軍国主義と言うより排外主義だ。南京虐殺や旧日本軍による慰安婦の戦時利用を否定したり過小評価したりするといった、近隣諸国の神経を逆なでする見解を持っている。道徳的に言って、ナチスのユダヤ人大虐殺を否定するのと同じ範疇に入る。しかし彼らにしても、アジアの再征服を唱えているわけではない。」と指摘した。
 さらに筆者は、「安倍首相はどうか。彼は誇り高い日本人だといっていよい。日本だけが不当に悪者扱いされていることにいら立ちを感じている。極右集団と同じ考えだとみられるような無神経さを示すこともある。しかし、時計の針を80年前に戻すような言動は一切していない。
 だいたい一首相がそのような願望を密かに持っていたとしても、今の日本では実現できるわけがない。民主主義が機能し、自衛隊に対する文民統制が確立している。戦争への忌避感も強い。国民の圧倒的多数は、武力行使は極めて限定的にすべきで、攻撃などもってのほかと固く信じている。
 つまり日本軍国主義の復活はばかげた考えで、本気で恐れる人は今の日本の政治や社会を全く理解していないわけだ。」と指摘した。
 最後に筆者は、「無知の方が不正直より危険なケースだ。本気であろうが戦術であろうが脅威を煽れば悪影響が出る。が、本気の場合はより危ない。(そういう集団や国家は)先制攻撃を考えるかも知れないからだ。もう根拠のない恐れに終止符を打つ時だ。それが皆の利益になる。」と締めくくった。
 読んで、筆者の「つまり日本軍国主義の復活は馬鹿げた考えで、本気で恐れる人は今の日本の政治や社会を全く理解していないわけだ」の指摘は、護憲派の住民としては、うれしい気がした。
 しかし、筆者の「本気であろうが戦術であろうが脅威を煽れば悪影響が出る。が、本気の場合はより危ない。(そうゆう集団や国家は)先制攻撃を考えるかもしれないからだ。」の指摘は怖いと思った。
 そこで問題は、中国韓国の国民と政府に、筆者のような「日本理解」をしてもらうには、何をしたら一番効果的かだ。筆者には、その点について指摘・提案が欲しかった。
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by sasakitosio | 2014-10-08 07:49 | 朝日新聞を読んで | Trackback