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by sasakitosio

欧米ジハーデストの帰還

 9月23付東京新聞11面に、「論説委員のワールド観望」という署名入りの囲み記事がある。筆者は安藤徹氏だ。
 今日はこの記事に学ぶことにした。
 筆者は、「凄惨な処刑映像をネットに晒し続けるテロ組織「イスラム国」。そこに加担した欧米ジハーディスト(聖戦士)の相次ぐ帰還が欧米諸国を震撼させている。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「さる5月、ベルギーのユダヤ博物館を襲撃して4人を射殺したのは、シリアでイスラム国のテロに加わったアルジェリア系フランス人(29)だった。シリア滞在中、処刑がネット公開された米人記者の監視、拘束に関与していたとも報じられている。
 知らぬ間に家族が中東のイスラム聖戦に加担、潜在的テロリストとして帰国する。こんな悪夢が現実となる例もある。
 英国バーミンガムで昨年起きたケースだ。
 イスラム系青年(22)が幼友達と「トルコ旅行に行く」と出国。数日後、自室から「抑圧されたイスラム同胞を救う聖戦に行く」との親に宛てた書き込みが見つかった。二人は連絡を取り続けた親の説得もあって今年初めに帰国、拘束された。現在公判中だ。
 数千人ともされる欧米市民をテロ行為に駆り立てるものは一体何か。彼らが目指す世界の現実の一端を示しているのが、イスラム国の委託で制作された一連の宣伝映像だ。
 ネット上で公開されている。
 シリアの活動拠点ラッカの日常をルポした形式の内容だが、宗教警察の監視活動を通して、市場、家庭、教育現場、刑務所など、隅々までシャリア(イスラム法)の導入徹底を進める実態が描かれている。違背した者、アサド政権の加担者に対する公開処刑など処罰は酸鼻を極め、正視にに耐えない。」と教えてくれる。
 さらに筆者は、「イスラム系欧州市民の若者世代が過激化する要因については、欧米社会下の疎外感、歴史的憎悪を煽るカリスマ的指導者の弁舌、ネットの感化力などを指摘する欧米専門家が多いが、一方で、深刻な思想的葛藤や民族的苦悩とは異なり、ゲーム感覚で参加したかのような印象を与える事例も増えているという。
 先のバーミンガムの事件では、二人の青年に過激な思想的な背景や前歴はなく、出国前にアラビア語やコーランの入門書を購読していた。「ジハードに行くなんて皆に言えないよ(笑)。即逮捕だし」、公判で示されたチャットの文面は、事態の深刻さとどこかそぐわない。
 欧米ジハード問題に早くから警鐘を鳴らしてきたロンドンの「過激化国際研究センター(ICSR)」は最近の報告で、加担者の多くはむしろテロ組織の実態に幻滅し消耗、精神的動揺を来す傾向が強いと分析。「反アサド聖戦に参戦するはずが、実際には宗派間の絶えざる流血だった。」との声も紹介している。」と教えてくれる。
最後に筆者は、「帰還ジハーディストの脅威は、米中枢同時テロに象徴される国外からの攻撃、国内居住者が過激化する「内なるテロ」に次ぐ第三の脅威だ。
 それを阻止するためには、国際的包囲網による徹底した封じ込めと同時に、多くの若者が落ち入りがちなテロの呪縛を解く地道な社会的取組みが欠かせない。」と指摘した。
 この記事を読んで、理解しがたいことがいくつかある。
 イスラム国の宣伝映像で「宗教警察の監視活動を通して、市場、家庭、今日行く現場、刑務所など、隅々までシャリア(イスラム法)を導入し、違反した者、アサド政権の加担者に対する処罰は酸鼻を極め、正視に耐えない」とのことである。日本の戦国時代みたいな空間が、現代にタイムスリップしてきたようだ。それを、抑えるのに「現代人」のわれわれが「戦国時代人」になって対抗できるのだろうか?
 現代の自由と民主主義で、イスラム法に忠実に生きようとする人々を、イスラム法より人間の命や自由が上位価値だと、日常生活を通して、感化しなければならないが?
 ただ、現代から見た「イスラム国」の処刑の残虐さは、江戸時代では特異なことではなかった。 品川宿の探索の際、大森の処刑場跡で、八百屋お七が火あぶりにされた、「鉄柱の穴」見てきた。四十七士も切腹斬首であった。
 未来に向かって、今何ができるかが問題だが?
 せいぜい、内政不干渉に徹し、専守防衛に徹し、共存共栄に徹し、民族自決に徹し、テロは犯罪と徹し、まずは、中東のことは中東で決めてもらうしかないのではないか?
 たとえどんなに時間がかかろうと、犠牲者が出ようと。外国は、手もカネも口も出さず自国への飛び火は徹底的に総力を挙げて防ぎ、じっと見守り続けるのが一番早い、犠牲の少ない、中東問題の解決のような気がするが?
 
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by sasakitosio | 2014-09-28 07:42 | 東京新聞を読んで | Trackback