憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

住民投票、真の勝者は誰か

 9月23日付朝日新聞社説下に、「社説 余滴」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、国際社説担当・国末憲人氏だ。
 今日は、この記事に学ぶことにした。
 筆者は、「わくわくする気分がなかったと言うとうそになる。なにせ、新国家誕生が決まる瞬間かも知れないのだ。
 英国からスコットランドの独立の是非を問う住民投票が18日にあった。事前の世論調査では独立賛成派が急伸し、反対派を一時上回った。可能性は十分ありそうだ。
 慌てた英政府は、懐柔に懸命になった。スコットランドの自治権をいま以上に拡大する方針を、急きょ表明したりした。
 ふたを開けると、市民の選択は英国残留。独立反対派が10ポイント差の勝利を収めて、開票は終わった。
 英国には申し訳ないが、ちょっぴり残念な気分で、社説を用意する。深夜、論説委員室で一人帰り支度をしていて、ふと思い当たる。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「まてよ、独立派は本当に敗れたのか。
 スコットランドはこの15年余りの間に広範な自治を獲得し、今や保健、社会サービスから教育、経済開発まで担う。英政府が持つ権限は外交、国防、金融などに限られる。しかも、今回は英政府から、さらなる自治拡大の言質まで引きだした。
 これって独立したのと、どこがちがうのか。
 「独立」の名目こそ手にしないものの、スコットランドはもはや、事実上の国家と言っていい。自治の権限に基づいて、自分たちの信じる福祉重視の国家モデルを追求できる。自由競争重視の英国とは異なる社会を、そこに生み出せるかもしれない。住民投票は、その可能性をさらに広げることになった。
 独立の夢破れて泣いているようで、彼らは実はほくそえんでいるかもしれない。
 グローバル化とボーダーレスの時代を迎えた欧州で、国家の権力は年々弱まっている。独立と自治の境目さえ、近年怪しい。スコットランドはそのような波にうまく乗っている。それが英国全体や国際社会にとっていいか悪いかは別にして。」と指摘した。
 最後に筆者は、「世の中には、声高に「独立」を叫ぶ人たちがいる。シリアとイラクの国境付近とか、ウクライナ東部とかで、国家の体を成すとは到底思えない集団が、独立したかのように威張っている。
 だけど、国家とは名目でなく、人々の生活と結びついた実態だ。独立をの旗を掲げる前に、なすべきことは多い。
  各地で独立を目指す人々は、スコットランドから、まずその点を学んだ方がいい。」と、締めくくった。
 読んで勉強になった。
 筆者の言う「「独立」の名目こそ手にしないものの、スコットランドはもはや、事実上の国家と言っていい。自分たちの信じる福祉重視の国家モデルを追求できる。自由競争重視の英国とは異なる社会を、そこに生みだせるかもしれない」との視点では、スコットランドは「独立賛成派と独立反対派」による、迫真・緊張の国民投票劇で、双方の陣営が同じ勝利を味わったことを、近い将来、気がつくかもしてない、と思った。
 また、筆者の言う「国家とは名目でなく、人々の生活と結びついた実態だ。」の指摘は、その通りだと思った。

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by sasakitosio | 2014-09-27 20:43 | 朝日新聞を読んで | Trackback