憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

大転換と大分岐

 9月25日付東京新聞29面に、「本音のコラム」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、法政大教授・竹田茂夫氏だ。 今日は、この記事に学ぶことにした。
 筆者は、「市場経済の理解に資する二つの著作がある。
ともに自発的交換を中心に据える経済学に根本的な疑問を呈する。
 ひとつは評価の定まったK・ポラニーの「大転換」で、激動の19世紀の英国社会が議論の舞台だ。
 本来、労働・土地・貨幣は商品ではないのに、市場経済に不可欠であるため、強引に商品の形をまとわせる。
 大衆から生存権を奪って、労働力を売るしかない状況を生み出した構造的な暴力こそ、市場経済への大転換の前提だと説く。
 現代でも、労働の規制緩和や福祉切り詰め、資源と環境を無視する成長志向(原発は究極の環境破壊)、金融危機の頻発と税金による尻拭いで分かるように、ポラニーの見方は意義を失わない。」と教えてくれる。
 つづけて筆者は、「他方、K・ポメランツ著「大分岐」(未訳)はこう問題を立てる。
 なぜ西欧は揚子江デルタや日本の関東や畿内などの当時の先進地域の停滞から分岐し、産業革命に成功し、世界の覇権を握ったか。
 その理由は、確立した所有権など市場の制度が優れていたからではないという。
 西欧は植民地の奴隷労働で綿花や砂糖を生産したが、他の地域は農地や燃料供給の生態学的限界を労働強化で克服するほかはなく(勤勉革命)、成長は頭打ちになった。
 奴隷制の制度的な暴力と植民地への生態学的な圧力の移転こそ西欧の優位の理由なのだ。」と教えてくれる。
 勉強になった。恥ずかしながら、K・ポラニーも「大転換」も、k・ポメランツも「大分岐」も、この記事で初めて知った。
 ポラニーは「大衆から生存権を奪って、労働力を売るしかない状況を生み出した構造的暴力こそ、市場経済への大転換の前提」だと説くとのこと。
 また、k・ポメランツは「西欧が産業革命に成功し、世界の覇権を握ったの」は、「奴隷制の制度的な暴力と植民地への生態学的な圧力の移転が理由」だと説くとのこと。
 それが、現代でも、労働の規制緩和や福祉切り詰め、資源と環境を無視する成長志向、金融危機の頻発と税金による尻拭いに、見て取れるとのこと。
 では、制度的暴力を被支配者に気付かせ、制度的暴力装置を破壊するには、どうしたらいいのだろうか?
 また、制度的暴力装置を破壊した後の社会・国家・個人・企業はどうなるのだろうか?
 疑問と心配は湧いたが、希望と安心の未来がまだみえない!!
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by sasakitosio | 2014-09-27 06:35 | 東京新聞を読んで | Trackback