発電コストは 原発>風力
2014年 09月 24日
記事には、「発電コストは 原発>風力」、
「事故防止対策費が高騰」、
「米調査機関 廃炉費計算外でも割高」、等の見出しが紙面に躍った。今日はこの記事を学習することにした。
記事は、「原発の発電コストは世界的には1キロワット時当たり平均14セント(約15円)で太陽光発電とほぼ同じレベル、陸上風力発電や高効率天然ガス発電の8.2セントに比べてもかなり高いとの試算を、エネルギー問題の調査機関として実績のある米国企業系「ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス」(BNEF)がまとめた。
東京電力福島第一原発事故後の安全規制強化もあって建設費や維持管理にかかる人件費などが世界的に高騰していることが主な理由。再生可能エネルギーのコスト低下が続く中、原子力の優位性が薄れていることを印象付ける結果となった。2004年日本政府による試算では、発電コストは1キロワット時当たり5.9円だった。」と教えてくれる。
つづけて記事は、「BNEFは原子力やバイオマス、地熱、水力など23の発電手法について、14年上期時点の世界各国の設備費、燃料費、資金調達に必要な債務費などを調べ、施設の耐用年数などでならしたコストを算出した。
炉心溶融など深刻な事故を防ぐための対策強化が求められるようになった結果、原発コストは近年上昇しており、設備利用率を92%と高く見積もっても1キロワット時当たり14セントとなった。
地熱(同6.5セント)、
水力発電(同7.7セント)、
陸上風力(同8.2セント)、などの再生可能エネルギーに比べてかなり割高だった。
石炭火力は9.1セント、
天然ガス火力は8.2セントだった。
原発コストには、放射性廃棄物処分のための電力会社が積み立てている費用を含むが、廃炉費用は含んでいない。」と教えてくれる
さらに記事は、「太陽光発電は近年、発電コストが下がって14.9セントとなっている。日本では、海外に比べ高価な国内製機器がつかわれることから、32.9セントと高いが、BNEFは「安価な輸入品機器の利用拡大で、コストは低下傾向にある」と、している。
風力発電も日本は機器コストが高く、稼働率が欧米に比べて低いため、19セントと割高だった。
BNEFは、米国大手情報サービス企業「ブルームバーグ」の傘下。」と教えてくれた。
読んで大変勉強になった。
記事にもあったが、「再生可能エネルギーのコスト低下が続く中、原子力の優位性が薄れていることを印象付ける結果となった」ことは確かだ。原発の安全神話が崩壊し、いままた価格神話が崩壊し、電気不足神話が崩壊しそうだ。再稼働を前のめりで進める政府・電力会社は、今度はどんな神話を作り、国民を迷わせてくてるのだろうか?