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by sasakitosio

「イスラム国」問題の本質

 9月21日付東京新聞朝刊社説横に、「太郎の国際通信」という、署名入りの囲み記事がある。筆者は、ジャーナリスト・木村太郎氏だ。きょうはこの記事に学ぶことにした。
 筆者は、「「人生において、不確かなまま、ものごとを決定してはならない場合が三つある。結婚と家を買う時と、戦争を始める時だ。それなのに、ああ!われわれはその三番目の戒めを破ろうとしている。」
 ニューヨーク・タイムズ紙のコラムニストのトーマス・フリードマン氏は、13日のコラムをこういう書き出しで始めた。
 フリードマン氏は、ベイルートやエルサレムの特派員を経て中東問題の専門家として知られる。ピュリツアー賞を三度受賞しており、その著書「レクサスとオリーブの木」は世界的なベストセラーになった。
 その中東の専門家が、オバマ大統領のイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」討伐作戦に否定的なのだ。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「「中東の同盟国は信用できないし、欧州の同盟国は頼りがいがない。われわれが助けようというイラクやシリアは手に負えない」
 つまり、オバマ大統領が「イスラム国の存在を許すわけにいかない」と力んでみたものの、集めた同盟国はそれぞれにべつの思惑があり、とても共同作戦など成功するわけがないというのだ。
 実は、フリードマン氏は2日のコラムでも「イスラム国」に対して慎重に対応するよう主張した。
 「なんでもいいからやっつけろー!では片付かない問題だ」
 フリードマン氏は中東の問題は本をただせばサウジアラビアが資金を出すスンニ派とイランが資金を提供しているシーア派の対立に他ならず、それが複雑に絡んで混乱に輪をかけているもので「イスラム国」はその混乱が生んだ怪物のような存在だと分析する。
 であれば、その怪物を退治しても根本的な解決にならないだけでなく、イランの核開発など、より深刻な問題を助長しかねないと指摘するのだ。」と教えてくれる。
 さらに筆者は、「このフリードマン氏のコラムを読んで気付いたのは、米国人たちが斬首されたことなど「イスラム国」の残酷さについて強く糾弾していないことだ。斬首は今でもサウジアラビアなどで公開処刑が行われているので、あえて問題視するまでもないというのかもしれない。
 フリードマン氏の他 にも、英国諜報部MI6出身のアリステア・クルーク氏のようにイスラム国がイスラム教スンニ派の原理思想「ワッハーブ主義」を体現した運動だと指摘する中東問題の専門家も少なくない。」と教えてくれる。
 最後に筆者は、「「イスラム国」出現の背景には中東の歴史的な必然性があるのであれば、いまイスラム国ばかりでなく欧米やアジア諸国から義勇兵が先を争ってはせ参じているというのも理解できる。
 「イスラム国」は「第二のアルカイダ」を超えた存在なのではなかろうか。やはりそれを爆撃しただけでは、今の中東の問題は解決しないように思える。」と締めくくった。
 読んで勉強になった。
 特に、フリードマン氏の「中東の同盟国は信用できないし、欧州の同盟国は頼りがいがない。われわれが助けようというイラクやシリアは手に負えない」、「中東の問題は本をただせばサウジアラビアが資金を出すスンニ派とイランが資金提供をしているシーア派の対立にほかならず、それが複雑にからんで混乱に輪をかけているもので「イスラム国」はその混乱が生んだ怪物のような存在だと分析する。」等の記事は、中東問題を理解する上で大いに役立った。
 その中で、民族問題(文化問題)、社会の隅々に生じている「格差問題」、アラブ社会の民主化問題、等も混乱の原因になっているのではないか?
 石油の恩恵を、宗派的にも、民族的にも、人種的にも、国民的にも、平等に受けるスステムを、内側から創造できるまで、混乱が続くような気がする。
 内なる争いに、石油利権に絡んで外から「武器や資金」を提供する「国や団体」があると、内なる解決をさらに先延ばしするような気がするが?
 また、イスラムの宗派対立の激しさは、仏教やキリスト教の信者には理解できないところに、外からは支援だと思って行ったことが、争いの解決を遅らせる結果になっているような気もするが?
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by sasakitosio | 2014-09-23 09:43 | 東京新聞を読んで | Trackback