憲法の良いとこ発見しませんか?


by sasakitosio

つぶし合いの代償

 9月17日付東京新聞朝刊29面に、「本音のコラム」という署名入りの囲み記事がある。筆者は、文芸評論家・斎藤美奈子氏だ。今日は、このコラムに学ぶことにした。
 筆者は、「慰安婦をめぐる吉田文書。福島第一原発をめぐる吉田調書。加えて池上彰氏のコラム掲載見送り問題。朝日新聞はいまや満身創痍である。
 おかげで他紙や週刊誌は大ハシャギ。「謝罪しろ」の後には「反省がたりない」。ここで朝日を擁護しようものなら「オメエはアイツの肩をもつのか」とかばった人まで攻撃される。イジメの構図といっしょである。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「それがどんな結果を招くかといえば、報道機関の大本営化である。誤報や虚報が怖いので、メディアは政府発表などの無難な情報しか流さなくなる。左遷や解任が怖いので記事の書き方にもおのずとブレーキがかかる結果、権力を監視する機能はますます後退する。」と指摘した。
 さらに筆者は、「慰安婦問題に関していえば、32年前の吉田清治証言は確かに虚報だったが、それによって軍の関与や強制が否定されたわけではない。
 吉田調書にしても「命令違反で撤退」も見出しは勇み足だったが、それは評価の問題で、捏造、誤報とまではいえまい。
 もとより新聞に誤報はつきもので、だからこそ読者には情報を批判的に読む力(メディアリテラッシー)が求められている。今頃「裏切られた」だの「謝罪しろ」だの騒いでいる方がおめでたい。」と指摘した。
 最後に筆者は、「権力にとって好都合なのは言論機関同士が互いにつぶし合って共倒れになることだ。その代償は朝日の誤報よりずっと大きい。」と締めくくった。
 「権力にとって好都合なのは言論機関同士がお互いにつぶし合って共倒れになることだ」との筆者の指摘は正しいと思います。
 その上で、権力は権力批判をする言論機関を、権力の言うなりになる「言論機関」によってつぶすことを狙っているのではないか?つまり、御用言論機関以外は存在しないようにして、戦争体制づくりの準備に入っているのではないか?
 そんな疑問が、ふと湧いてきた。
 朝日たたきの異常さは、特定秘密保護法の成立、集団的自衛権の行使容認、と同じ、「戦争体制準備」の流れの中にあるとしたら、恐ろしいなあと思った。
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by sasakitosio | 2014-09-19 07:09 | 東京新聞を読んで | Trackback