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by sasakitosio

繰り返されるイラクの歴史

 9月7日付東京新聞社説横に、「太郎の国債通信」というコラムがある。筆者は、ジャーナリスト・木村太郎氏だ。 今日はこの記事に学ぶことにした。
 筆者は、「「彼らは町のすべてを略奪しつくし、(預言者ムハンマドの孫でシーア派の聖者)フセインの霊廟を徹底的に破壊した。さらに例を見ない残酷さで、住民千人以上を殺害した。
 1801年イラクのカルバラにサウド家のイブン・サウド王率いる軍勢が攻め込んだ時の様子を目撃した英軍のフランシス・ワーデン中尉の記述だ。
 いま、イラクではその歴史が繰り返されているのではないかと言われ始めている。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「イスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国」による攻勢とその残虐行為が、かってのサウド家のアラビア半島制圧の際と同じルーツを持っていると考えられるからだ。
 そのルーツこそ「ワッハーブ派」と呼ばれるイスラム教スンニ派の原理思想だ。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「「ワッハーブ派」は18世紀にアドルフ・ワッハーブによって始められたイスラム教改革運動で、サウド家が守護者となり、その教義を旗印にアラビア半島一帯を支配することになる。カルバラへの攻撃もその一環として対立するシーア派の聖地を制圧したものだった。
 その後サウド家はオスマン帝国にいったん滅ぼされるが、20世紀初めにサウジ・アラビアとして復興すると、「ワッハーブ派」は同国の国教と定められ、戒律に基づく厳しい社会制度を取り入れた。
 「ワッハーブ派」の理念は「一人のカリフ(預言者の代理人)のみを指導者としてあがめること」で、これに反するものは死罪にするとしている。その死罪の対象としては同じイスラム教のシーア派やスフィ―派の信者も含まれている。」と教えてくれる。
 さらに筆者は、「そこで現代の「イスラムの国」だが、今年6月に指導者アブバグル・バグダディが「カリフ」に即位したと発表した。また、捕虜にしたシーア派兵士や住民を虐殺していることを見ると、この組織は「ワッハーブ派」の忠実なる実行者ではないかと思えてくる。」と教えてくれる。・
 最後に筆者は「 こうなると、気になるのがサウジアラビアとの関係だ。同国が「イスラム国」を陰で支援しているのではないかという疑念が、欧米のマスコミに散見されるが、駐英サウジアラビア大使は同国は「イスラム国」の考えを認めず、支援をしている事実はない。
 他方「イスラム国」がイラク国内で攻勢を強めた今年3月、当時イラクのマリキ首相は「サウジアラビアとカタールが「イスラム国」を資金的に支援している」と仏のテレビ放送局フランス24のインタビューで述べている。
 この談話は、マリキ首相がシーア派の指導者あることを念頭に受け止めなければならないが、いまイラクを中心に起きていることの背景には根深い歴史的な相克があることは間違いないようだ。」と締めくくった。
 中東の歴史を知るうえで、大いに助けになる記事であった。
 「「ワッハーブ派」の理念は「一人のカリフ(予言者の代理人)のみを指導者としてあがめること」で、これに反するものは死罪に値するとしている。」、
 「その死罪の対象としては同じイスラム教シーア派やスフィ派も含まれている。」、との指摘は、本当だろうか?にわかには信じがたいことだった。これからも、イスラム国の記事は見逃さないようにすることにした。
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by sasakitosio | 2014-09-16 07:51 | 東京新聞を読んで | Trackback