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by sasakitosio

JR九州上場 基金は全額返還が筋だ

 9月6日付朝日新聞朝刊13面に、「記者有論」と言う署名入りのコラム欄がある。今日の筆者は、西部報道センター・土屋 亮氏だ。今日はこのコラムに学ぶことにした。
 筆者は、「ピカピカに磨かれた豪華寝台列車「ななつ星」や真っ白な流線型の「特急カモメ」~。個性的な車両が行き交う博多駅のホームでは、列車を狙ってカメラを覗き込む人を良く見かける。こうした鉄道ファン以上に、いまJR九州に強い関心を寄せている人たちがいる。
 「JR九州の上場で国に入る株式の売却収入を、整備新幹線の建設の前倒しに充てたい」。遠く離れた北海道や北陸選出の自民党国会議員らが、こう主張している。国が事実上全株式を持ち、2016年度までの上場を目指すJR九州は、有望な資金源と言うわけだ。
 だが、JR九州の上場には、見過ごせない問題点がある。企業がフェアな条件で競い合うという、上場の前提を欠いているということだ。」と切り出した。
 つづけて筆者は、「1987年に旧国鉄が分割民営化された際、JR九州はJR北海道、JR四国とともに、ローカル線の赤字を埋めるために、国から「経営安定基金」という持参金をもらった。実質的な補助金である。基金は現在のグループの売上金に匹敵する3877億円もあり、その運用で生み出される年100億~150億円の利益が経営を支えている。
 フェアな競争環境を確保するには、基金を持ったままの上場は認められない。JR九州はしかし、基金は維持するという立場をずっと崩さない。そのわけを唐池恒二会長は語気を強めてこう語る。
 「JR東日本には山手線、JR東海には東海道新幹線という資産がある。九州はその分お金でもらった。」
 国鉄時代の国への甘えに近いものを感じるが、後ろめたさはあるのだろう。基金の大半を使って、九州新幹線をつくった鉄道・運輸機構への施設利用料を一括前払いし、毎年払う100億ほどの負担を隠すと同時に、基金も1千億円台に圧縮する「一石二鳥の妙案」を考え出した。
 しかし、基金の金額の大小が、問題の根幹ではない。公金に頼って上場しようという姿勢こそが、問われている。」と指摘した。
 最後に筆者は、「上場するなら、国に基金を全額返すのが筋だ。地元の足として不可欠だが赤字の大きい路線があるなら、基金などもたずに上場している他の鉄道やバス会社と同じように、赤字を埋める支援の在り方を国や自治体と議論したらいい。
 株主として経営に口を差し挟む国のくびきからは逃れたいが、国の金は利用したい。そうした「ご都合主義」の上場は国民の理解を得られない。経営多角化を進めて上場できるだけの利益を自力で出せるようにし、時間はかかっても堂々と上場してもらいたい。」と締めくくった。
 このコラムから、「JR九州が、3877億円の経営安定基金と言う「補助金」持っている」「上場に当たって、この基金を国に返済しないと、会長が発言している」等を初めて知った。
 「フェアな競争環境を確保するには、基金を持ったままの上場は認められない」との筆者の意見はその通りだと思った。
 
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by sasakitosio | 2014-09-09 13:47 | 朝日新聞を読んで | Trackback